Episode38 中央の町
◆今回初めて登場する人物◆
エレナ(20)
リドナーと同い年の剣士仲間。アルカディア学園に通っていた頃、リドナー、マットとグループを作っていた。見切りの力を持つ。
「姿よ、変転せよ!ディスガイズ!」
僕はそう唱え、自分たちに変装魔法をかける。それから、やっと見つけた中央の町に足を踏み入れた。
「もしかして、あなたはリドナー?」
町を進む途中、誰かに話しかけられる。僕たちは振り返り、武器をその人に向ける。
「だれだ!」
僕はその人に尋ねる。すると、
「ちょっと忘れたの?私よ、エレナよ!」
と言われる。僕は全てを思い出し、
「あぁ、君か!」
と納得した。
それから、久しぶりなだけに結構、話が盛り上がった。それを、テーラが
「ちょっと、リドナー!?いつまで話してんの?てか、その子誰よ?」
と止められた。何だよ、人が話してるところを邪魔するなよ。これは浮気じゃないぞ。そうは思ったが、逆らうのが怖いので僕たちは潔く会話をやめた。
「大変なことになってるわね。」
見切りを力を持っていることや、僕の剣士仲間であることなどエレナについて一通り紹介した後、彼女はそう言った。僕は
「うん。君って、この町に住んでるの?」
と聞いてみる。すると、
「えぇ。住んでるけど、何か?」
という答えが返ってくる。続いて、僕は
「良かったら僕たちをかくまってくれないか?」
と聞いてみる。すると、
「もちろんよ。」
と言って、彼女は自分の家へと案内してくれた。
「最近、変わったことはなかった?」
僕はエレナの家へと足を踏み入れながら聞く。すると、彼女は
「えぇ。全く変なことばっかりよ。最初に、影の騎士たちの大襲来があったわ。そのせいで、たくさんの人が連れていかれたわ。逆らった者はその場で処刑されたらしいし...。」
と答える。すると、
「それで、あなたは無事だったの?」
テーラが僕より先に聞く。
「えぇ、私はその日、町にはいなかったから。さすがの、奴らも全員襲うことは出来なかったけどね。」
とエレナ。
「で、他には?」
僕はさらに問い詰める。すると、たくさんあるらしいので、昨日、起こったと言うバハムート襲撃事件について教えてもらった。彼女曰く、それは何の前触れもなく、起こったと言う。突如、森の方からやって来て、町を襲ったのだ。その事件によって、たくさんの死傷者が続出し、家屋が全焼したところもあったらしい。あまりに、物騒なので討伐依頼が出たらしいが、倒しに行って、戻ってくる者はいなかったと言う。
「僕たちが行くよ。」
僕はエレナの話を聞いて、そう言うと、彼女は
「そんな危険よ!行かない方がいいわ。バハムートってとっても強いのよ?それでなくても、賞金首のことで外は危険なのに。」
と心配してくれる。が、僕たちが行かなくてどうする?そう思って、僕たちは強い信念を彼女に見せつけた。すると、自分も一緒に戦うという条件で承諾してくれた。
そして、エレナを加えた7人パーティーでバハムート討伐に出掛ける(賞金首のことに関しては、お互い偽名で呼び会うと決めたし、変装魔法で姿を変えておいたので大丈夫なはずだ)。




