↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
61/65

61話

朝だ。僕は、二人で寝るには少し狭い布団から出る。隣にいたマヤが風邪をひかないよう、毛布を丁寧に掛け直す。

昨夜のことを思い出して、ドキドキする。とりあえず服を着て、コップに水道水を注いで飲む。いつものルーティンをこなすと、少し落ち着いた。

マヤは起きないだろう。僕の睡眠時間は短いから、起きる時間も早い。

まだ外は少し暗い。マヤが起きるまでどうしようか。

とりあえず、隣にいることにした。

マヤの寝顔は、天使のようだと思った。ずっと見ていたくなる。時間がゆっくりと流れるような感覚が心地いい。

マヤが起きたらどんな顔をすればいいか、少し考えた。結論はすぐに出た。

いつも通りでいよう。それが一番、二人らしいから。

僕は彼女の家で膝枕をしてもらった時を思い出した。僕が寝ている間、マヤはずっと離れず見守ってくれた。

なら、今日は逆に僕が見守ろう。

僕はその後、マヤが起きるまで、ずっと彼女の顔を見ていた。

…しばらくして、マヤが目を覚ました。

「おはよう。マヤ。」

「おはようございます。醒さん。…とりあえず服を着るので、あっち向いててください。」

もう恥ずかしがることないのに、とは思った。けれど、僕も起きた時は昨夜の出来事を思い出し、冷静になれていなかったのを思い出す。

言われた通り、反対側を向いた。

「着替えたら、帰る前にご飯を食べに行こうよ。まだマヤと一緒にいたい気分なんだ。例の喫茶店でどうかな?」

「はい、わかりました。私も、もうちょっと醒さんと一緒にいたい気分です。」

まだ着替え終わらないのかな。

そう思っていると、急に後ろから抱きつかれた。

「…マヤ?」

「恥ずかしいので、まだ顔は見ないでください。でも、醒さんとくっついた時の感覚を、もう少し味わいたくて。」

それを聞いて、僕は答える。

「これから二人きりの時は、たくさんハグしようよ。僕もマヤとくっつく感覚が、好きになったから。」

「たくさん、ですよ。」

そう言ってマヤは腕を解く。僕はマヤの方を向いて、今度はこちらから抱きついた。

「正面からの方が、僕は好きだな。」

「私もです。どっちもいいですけどね。」

二人とも、だいぶいつもの口調に戻った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。