↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
2/65

2話

店長がタバコ休憩に行った。この辺は路上喫煙禁止だから、どこか別の場所に吸いに行ってるらしい。

一人になると色々な考えが頭を巡る。

…深夜帯希望の応募者か。どんな人だろう。僕みたいに夜に強い人なのか、高時給が欲しい人なのかな。上手くやっていけるかな。ワンオペじゃなくなるのは仕事面で色々助かるけど、コミュニケーションは苦手なんだよな。怖い人じゃないといいけど。

そんな事を考えながら、タバコの補充を行っていた。

店長が帰ってきてしばらくすると、僕は休憩に入る。休憩終了は0時、そこから退勤の朝7時までは休憩なしだ。

「すまないな、ハードだろ。」

「気にしないでください。店長が居てくれなければ僕は休憩取れてませんから。」

休憩が終わって入れ替わりで店長が帰る。その時も申し訳なさそうにしていた。

確かに長い時間だが、一人なのは気楽だ。それに僕は生まれつき睡眠時間が短くても何とかなる体質だ。深夜帯だから眠い、辛いと感じたことはない。いい仕事に巡り会えたと思っている。

その後はショーケースやフライヤー、コーヒーマシンの清掃など、日中に出来ない仕事を行う。最後に通勤ラッシュに間に合うように揚げ物を用意する。意外とやることは多い。一人で黙々とやれば、あっという間に7時間は過ぎている。

「いらっしゃいま…おはようございます。」

「「お疲れ様でーす」」

近所に住んでいる主婦のアルバイト2人がやってきたので、僕の今日の仕事は終了だ。

帰路につくと、僕はふと出勤前に傘をかぶせた猫のことを思い出した。店から約500メートル先の道端。だが、そこには元々何もなかったように猫も段ボールも傘も消えていた。

誰かが拾ってくれたのかな、いい人に拾われてるといいな。そういえばあの傘に付けたチャーム、結構気に入っていたんだったな、まあ別にいいか。そんなことを考えながら僕は帰った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。