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第5話 甘い水面はない

オールレディース初日の出走表を見た時、灯は思わず息を止めた。

1号艇、宮沢菜々。B1。

2号艇、篠原美緒。A1。

3号艇、黒瀬真帆。A2。

4号艇、片瀬梨央。A2。

5号艇、風見灯。B1。

6号艇、秋元玲奈。B1。

灯は、2号艇の名前に目を留めた。

篠原美緒。

A1。

沙耶が言った、もっと嫌な強さ。

その言葉が、ノートの中から浮かび上がってくる。

天堂朱里や月城澪のような、場全体を支配する圧ではない。

皇怜奈のように、スリットで全員の呼吸を変えるような怖さでもない。

もっと近い。

もっと静かで。

もっと細かい。

灯はまだ、篠原のレースを直接同じ水面で受けたことがなかった。

でも、出走表を見ただけで分かる。

2号艇のA1。

内側にいる篠原美緒。

その外に、3号艇の黒瀬真帆。

さらに4号艇の片瀬梨央。

灯は5号艇。

外から水面を見る位置。

けれど、内側にいる選手たちは、灯の見る水面を先に閉じられる位置にいる。

灯はノートに書いた。

5号艇。

5コース想定。

2号艇、篠原さん。A1。

3号艇、黒瀬さん。A2。

4号艇、片瀬さん。A2。

内から順に、水面を消せる選手がいる。

甘い水面はない。

書いてから、灯はペンを止めた。

甘い水面はない。

榊原理央が言った言葉でもあった。

女子戦はね、甘い水面が少ない。

みんな拾うから。

灯は、控室の少し離れた場所にいる榊原を見た。

榊原は出走表を眺めている。

声をかけるわけでもない。

こちらを見るわけでもない。

けれど、灯には分かった。

見ている。

灯のレースだけではなく、この開催全体の水面を見ている。

その近くに、篠原美緒がいた。

篠原は落ち着いた表情で、出走表に目を落としている。

派手さはない。

周囲を威圧する雰囲気もない。

それなのに、不思議と周りの選手の視線が、篠原の動きを少しだけ気にしているように見えた。

A1。

長く残っている選手。

勝つ日だけでなく、勝てない日も数字を崩さない選手。

灯は、その背中を見ながらノートに書き足した。

篠原さん。

勝つ強さだけではない。

落とさない強さ。

相手に水面を作らせない強さ。

展示航走の時間が近づいた。

灯は5号艇のカポックを手に取る。

沙耶はいない。

でも、榊原理央がいる。

篠原美緒がいる。

黒瀬真帆がいる。

片瀬梨央がいる。

オールレディース。

女子だけの開催。

けれど、控室の空気は、どこも優しくなかった。

6艇がピットを離れた。

1号艇、宮沢菜々。

2号艇、篠原美緒。

3号艇、黒瀬真帆。

4号艇、片瀬梨央。

5号艇、灯。

6号艇、秋元玲奈。

進入は枠なり。

1、2、3。

4、5、6。

灯は5コース。

大時計が見える。

スタートライン。

その手前。

灯は時計を見る。

置かない。

越えない。

けれど、それだけでは足りない。

篠原を見る。

黒瀬を見る。

片瀬を見る。

その先の水面を見る。

スリット。

展示STは、灯が0.17。

悪くはない。

でも、内の篠原は0.13。

黒瀬は0.14。

片瀬も0.15。

大きな差ではない。

けれど、灯より少しずつ前にいた。

0.02。

0.03。

その小さな差が、1マークまでに水面の形を変える。

1号艇の宮沢が先に回る。

2号艇の篠原が差す。

3号艇の黒瀬が握る。

4号艇の片瀬がその内外を見て構える。

灯は5コース。

外から、黒瀬の流れた内が見えた。

片瀬の外。

宮沢の出口。

そこに、3着争いの水面がある。

灯が艇を向けようとした瞬間、篠原の差しが前へ伸びた。

2号艇の艇が、宮沢の出口を押さえる。

同時に、黒瀬が灯の進む外側を広く使わせない角度で回る。

片瀬は内へ深く入りすぎず、出口を残す。

灯が見た水面は、ひとつずつ狭くなった。

強引に閉じられたわけではない。

誰かが灯だけを狙って潰したわけでもない。

ただ、それぞれが自分の着を拾うために、必要な位置へ艇を置いた。

その結果、灯の入る水面がなくなっていた。

灯は、展示の中でそれを感じた。

甘い水面がない。

最初に見えた場所は、もうない。

黒瀬に消されたというより、篠原に作らせてもらえなかった。

片瀬にも残されなかった。

それでも、6号艇の秋元は外から来ている。

灯は迷った。

深く入るか。

引いて出口を残すか。

一瞬迷ったぶん、艇の向きが遅れた。

バックストレッチ。

篠原が前に出ている。

宮沢が残す。

黒瀬が3番手。

片瀬が4番手。

灯は5番手。

秋元が外から迫る。

展示を終え、灯は控室へ戻ると、すぐにノートを開いた。

展示。

5号艇。

5コース。

ST 0.17。

篠原さん、0.13。

黒瀬さん、0.14。

片瀬さん、0.15。

大きく負けたわけではない。

でも、少しずつ遅い。

1マーク。

3着の水面が見えた。

でも、篠原さんが差して前へ出た時点で、宮沢さんの出口が変わった。

黒瀬さんが外を使わせない。

片瀬さんが出口を残す。

私の水面が、なくなった。

灯は、そこでペンを止めた。

水面を消された。

そう書こうとして、少し違うと思った。

黒瀬に消された時は、もっとはっきりとした感覚があった。

灯が見た場所を、相手が先に閉じた。

でも、今の篠原は違う。

灯を直接潰したわけではない。

自分の差し場を正確に取り、1号艇の出口を押さえ、後ろの水面の形を変えた。

その結果、灯の水面が生まれなかった。

灯は、書き直した。

消された、だけではない。

作らせてもらえなかった。

その一行を見た時、胸の奥が少し冷えた。

もっと嫌な強さ。

沙耶の言葉の意味が、少し分かった気がした。

攻められて消されるなら、次を見ればいい。

でも、最初から水面を作らせてもらえないと、次を見る場所さえ遅れる。

篠原美緒は、そういう選手だった。

灯がノートを書いていると、近くに影が落ちた。

顔を上げると、篠原美緒が立っていた。

「風見さん」

灯は慌てて姿勢を正す。

「はい」

篠原は、灯のノートを見たわけではなかった。

ただ、灯の顔を静かに見ていた。

「展示、見えてた?」

灯は少し迷ってから答えた。

「見えていました」

「どこ?」

「3号艇の内と、4号艇の外です。宮沢さんの出口が少し流れたところに、入れると思いました」

篠原は小さく頷いた。

「うん。見えてたね」

灯は、少しだけ息を止めた。

見えていた。

それは間違いではなかった。

でも、入れなかった。

篠原は続けた。

「でも、あそこは出る前に変わる」

「出る前に……」

「1マークに入る前から、出口の形は変わってるから」

灯は、言葉を飲み込む。

篠原は淡々と言った。

「風見さんは、見えたあとに動いてる」

「はい」

「A1相手だと、見えてから迷ったらもう閉じてるよ」

その言葉は、綾瀬真琴の案として考えていた言葉と同じ方向を向いていた。

けれど、いま目の前にいるのは篠原美緒だった。

A1で残り続けている選手。

灯はノートに書く。

見えたあとに動いている。

A1相手だと、見えてから迷ったらもう閉じている。

篠原は少しだけ目を細めた。

「書くのはいいと思う」

「はい」

「でも、本番でノートは開けない」

その一言は、静かに痛かった。

灯は頷いた。

「はい」

篠原は出走表へ視線を落とした。

「本番、来るなら早く来なさい」

灯は顔を上げる。

「はい」

「来ないなら、無理に来ない。中途半端が一番着を落とす」

そう言って、篠原は自分の席へ戻った。

灯は、しばらくその背中を見ていた。

優しいわけではない。

でも、突き放しているだけでもない。

本番、来るなら早く来る。

来ないなら、無理に来ない。

中途半端が一番着を落とす。

灯はノートにそのまま書いた。

その横に、榊原理央が言った言葉を書き足す。

負け方を間違えないこと。

本番の時間が近づいた。

灯は5号艇に乗り込む。

展示の失敗が身体に残っている。

水面は見えた。

でも、遅れた。

篠原に作らせてもらえなかった。

黒瀬に出口を狭められた。

片瀬に残されなかった。

そして、自分は迷った。

本番で同じことをすれば、5着どころか6着になる。

灯は深く息を吸った。

沙耶はいない。

榊原が見ているかもしれない。

篠原が内側にいる。

黒瀬がいる。

片瀬がいる。

でも、見るのは自分だ。

6艇がピットを離れた。

進入は展示と同じ。

1、2、3。

4、5、6。

灯は5コース。

起こし。

大時計。

スリット。

灯のSTは0.16。

展示より少しだけ良い。

でも、篠原は0.12。

黒瀬は0.13。

片瀬は0.14。

また、少しずつ前にいる。

大きく負けているわけではない。

けれど、少しずつ置かれている。

灯はその差を、1マークまでの間に肌で感じた。

1号艇、宮沢が先に回る。

2号艇、篠原が差す。

篠原の艇は、無駄なく内へ入った。

深くない。

浅すぎない。

宮沢の出口を押さえながら、自分の出口を残す。

その瞬間、1マークの形が変わった。

黒瀬が3コースから握る。

片瀬が4コースから、その内を冷静に見る。

灯は5コース。

展示と同じ水面が、一瞬見えた。

黒瀬の内。

片瀬の外。

宮沢の出口。

でも、展示で知っている。

そこは、もう変わる。

灯は、見えた瞬間に艇を向けた。

迷わない。

そう思った。

けれど、黒瀬の艇が先に外を使う。

片瀬が深く入りすぎず、灯の出口を残さない角度で回る。

篠原の差しが伸びて、宮沢の出口を押さえる。

灯は、そこで判断しなければならなかった。

入るか。

引くか。

展示で篠原が言った。

来るなら早く来る。

来ないなら、無理に来ない。

中途半端が一番着を落とす。

灯は入ろうとした。

でも、半瞬遅かった。

水面は、もう狭い。

無理に入れば、艇が止まる。

引けば、秋元に外から来られる。

灯は、引いた。

深く入らず、出口を残す。

勝つ水面ではない。

3着の水面でもない。

でも、6着に沈まない水面。

バックストレッチ。

2号艇、篠原が先頭。

1号艇、宮沢が2番手。

3号艇、黒瀬が3番手。

4号艇、片瀬が4番手。

5号艇、灯が5番手。

6号艇、秋元が外から迫る。

灯は5番手。

苦しい。

でも、まだ6着ではない。

2マーク。

片瀬の出口が少し重い。

灯には、その内が見えた。

入れば4着がある。

でも、秋元も外から来ている。

ここで焦って入れば、片瀬の波を踏んで止まる。

遅れれば、秋元に抜かれる。

灯は、水面を見る。

片瀬の艇の向き。

秋元の伸び。

自分の距離。

入れる。

でも、深く入りすぎてはいけない。

灯は艇を向けた。

片瀬の内。

深くない位置。

出口を残す。

波を踏む。

艇が跳ねる。

それでも、前を向ける。

バックへ出る。

片瀬には届かない。

けれど、秋元の前には出た。

5番手。

4着には上がれない。

でも、6着にも落とさない。

2周目。

灯は片瀬を追った。

4着が欲しい。

このまま5着で終わりたくない。

前の水面は見える。

片瀬の出口が、時々重く見える。

でも、片瀬は落とさない。

4着を守る水面を知っている。

無理に広げない。

深く入りすぎない。

灯が差し込もうとする場所を、毎回少しだけ閉じる。

完全に潰すわけではない。

けれど、届かせない。

灯はそこでまた思った。

甘い水面がない。

3周目。

前は変わらない。

篠原が先頭を守る。

宮沢が2着を残す。

黒瀬が3着を守る。

片瀬が4着を落とさない。

灯は5着。

秋元を抑えている。

最後の2マーク。

片瀬の内が一瞬だけ空いた。

灯は見た。

でも、距離が遠い。

勝つ水面ではない。

4着に届く水面でもない。

無理に入れば、出口で止まって秋元に差される。

負け方を間違えないこと。

榊原の声が、胸の中に落ちた。

灯は、入らなかった。

外へ艇を向け、出口を残す。

5着を守る。

ゴール。

1着、2号艇、篠原美緒。

2着、1号艇、宮沢菜々。

3着、3号艇、黒瀬真帆。

4着、4号艇、片瀬梨央。

5着、5号艇、風見灯。

6着、6号艇、秋元玲奈。

5着。

灯はモニターを見つめた。

5着。

オールレディース初戦。

5号艇。

5着。

悪くはない、と言える数字ではない。

でも、6着ではない。

秋元には抜かれなかった。

最後の2マークで無理に入らず、5着を守った。

それは、正しいのか。

逃げたのか。

負け方を間違えなかったのか。

それとも、勝負する水面を見切れなかったのか。

灯には、すぐには分からなかった。

控室に戻ると、灯はノートを開いた。

手が少し重い。

それでも書く。

5号艇。

5コース。

5着。

オールレディース初戦。

篠原さん。

2号艇。

1着。

差し。

宮沢さんの出口を押さえて、自分の出口を残した。

その時点で、私の水面が変わった。

黒瀬さん。

3号艇。

3着。

外を使わせない。

片瀬さん。

4号艇。

4着。

落とさない。

私。

5着。

最初の水面は見えた。

でも、見えたあとが遅い。

A1相手だと、見えてから迷ったらもう閉じている。

最後の2マーク。

片瀬さんの内が見えた。

でも、遠かった。

入らなかった。

5着を守った。

負け方を間違えなかったのか。

勝負を逃げたのか。

分からない。

そこまで書いて、灯はペンを止めた。

胸が重い。

B1として初めて勝ったあとだった。

沙耶のいない水面で勝ったあとだった。

だからこそ、少しだけ思っていたのかもしれない。

オールレディースでも、通用する部分はあるはずだと。

でも、初戦は5着。

水面は見えた。

けれど、作らせてもらえなかった。

着を拾う選手たちに、ひとつずつ前を取られた。

灯がノートを見つめていると、榊原理央が近づいてきた。

灯は顔を上げる。

「榊原さん」

榊原は、ノートを見る。

「書けた?」

「はい」

「じゃあ、今日の負け方は?」

灯は息を止めた。

その問いは、予想していたのに、重かった。

「……分かりません」

正直に言った。

榊原は表情を変えない。

「何が分からない?」

「最後の2マークです」

灯はノートを見た。

「片瀬さんの内が見えました。でも、遠かったです。入れば止まると思いました。だから、入りませんでした」

「それで?」

「5着を守りました」

「うん」

「でも、それが負け方を間違えなかったのか、勝負から逃げたのか、分かりません」

榊原は少しだけ黙った。

控室の音が遠くなる。

やがて、榊原は言った。

「今の距離で入ってたら、6着だったね」

灯は、胸の奥が少しだけ痛んだ。

「はい」

「だから、最後の2マークは間違ってない」

灯は顔を上げる。

榊原は続けた。

「でも、そこまでに4着を取れる場所はあった」

灯は言葉を失った。

「そこまでに……」

「1マーク。2マーク。2周1マーク。小さい場所が何回かあった」

榊原の声は淡々としていた。

責めているわけではない。

ただ、事実を置いている。

「最後の2マークだけで負け方を考えると、遅い」

灯は、ペンを握った。

「はい」

「負け方は、最後に決めるものじゃない。1マークの前から決まっていく」

その言葉が、灯のノートの上に重く落ちた。

負け方は、最後に決めるものじゃない。

1マークの前から決まっていく。

榊原は、篠原の方を見る。

「篠原さんは、勝ち方も負け方も早い」

「早い……」

「勝てる時は勝つ。勝てない時は、どこまで落とさないかを早く決める」

灯は、篠原のレースを思い返した。

2コース差し。

宮沢の出口を押さえ、自分の出口を残す。

そこから先は、何も大きく崩さなかった。

派手なことはしていない。

でも、ずっと早かった。

判断が。

艇の向きが。

出口の作り方が。

榊原は言った。

「今日は5着」

「はい」

「悪い数字」

灯は頷いた。

「はい」

「でも、6着にはしなかった」

灯はもう一度頷いた。

「はい」

「じゃあ、次に見るのは、5着を4着にする場所」

灯は、ノートに書く。

5着を4着にする場所。

榊原は続けた。

「準優に届く選手は、そういうところを落とさない」

その言葉で、灯の胸が少しだけ強く鳴った。

準優。

オールレディースの準優。

まだ遠いと思っていた。

けれど、その言葉が出たことで、急に数字として見え始めた。

5着。

この1本が、あとで重くなるかもしれない。

4着にできていれば。

3着にできていれば。

そういう小さな差が、準優の線を決める。

榊原は、それ以上何も言わなかった。

「書いておきなさい」

「はい」

榊原は控室の奥へ戻っていった。

灯はノートを見る。

5着。

悪い数字。

でも、6着ではない。

しかし、準優に届く選手は、5着を4着にする。

4着を3着にする。

3着を2着にする。

そのひとつの差を、落とさない。

灯は、ゆっくり書いた。

オールレディース初戦。

5着。

手も足も出なかったわけではない。

でも、細かい水面を全部先に拾われた。

篠原さんは、私に水面を作らせなかった。

黒瀬さんは、外を使わせなかった。

片瀬さんは、4着を落とさなかった。

私は、5着を守った。

でも、5着を4着にできなかった。

負け方は、最後に決めるものじゃない。

1マークの前から決まっていく。

灯は、最後の一行をじっと見た。

甘い水面はない。

その言葉の意味を、初めて身体で知った気がした。

勝てないだけではない。

3着に届かないだけでもない。

5着を4着にするための水面さえ、誰かが先に拾っていく。

女子だけの開催。

華やかな名前。

けれど、そこにあるのは、細かく、静かで、逃げ場の少ない水面だった。

灯はノートを閉じる。

初戦、5着。

ここから始まる。

沈んではいない。

けれど、浮いてもいない。

準優の線は、まだ見えない。

ただ、その線へ届くために必要なものは、少しだけ見えた。

勝つ力だけではない。

落とさない精度。

5着を4着にする目。

4着を3着にする判断。

そして、負け方を間違えないこと。

灯は、控室のモニターに映る次のレースを見た。

水面は、また動いている。

誰かが勝つ。

誰かが残す。

誰かが落とさない。

その全部を、見なければならない。

オールレディースは、まだ始まったばかりだった。 :::

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