閑話:新宿連続強姦魔立て籠り事件
「やばいですよ、やばいですって、巡査部長!」
「やばいだけで日本語が伝わるとは随分便利な世の中になってきたものだな・・・・。」
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私は、日本国憲法及び法律を忠実に擁護し命令を遵守し警察職務に優先して、その規律に従うべきことを要求する団体または組織に加入せず。
何もにもとらわれず、何物をも恐れず、何者を憎まず、良心のみに従い、不偏不党且つ公平中正に警察職務の推敲にあたることを固く誓います・・・・・。
・・・・・・・、こんなことを胸に抱きながらも、後ろめたさもなく、拷問をしている俺ってなんなんだろ?
江戸川彰と太宰暦が出会った初めての事件である。
警視庁入庁一年目、特例であり異例の存在として警視庁に現れた『拷問刑事』、江戸川彰元巡査部長は、先輩の国木田彩警部補と軽いランチをしていた。
軽いとはいえいつもコンビニのパンやコーヒーなどで済ましているほど激務な江戸川からすれば、久しぶりに外食できたことはかなりの贅沢だった。
「今日は奢りだからさ、いっぱい食べてよアキラくん!」
「ありがとうございます・・・・・、国木田先輩・・・・。」
目の前には最近人気のチョップドサラダレストランの人気メニューが大量に並んでいた。アボカドメインのチョップドサラダから、チキンが何枚の重ねられたサラダまでいかにも映えそうな多種多様なサラダだ。
レディースウィークといことで女性刑事の国木田が行きたがっていたものの、流石に一人じゃ羞恥心が持たないから、まあまあ中性的な顔をしている江戸川の首を掴んで無理矢理つれてきたということである。
最初は嫌々言っていたが、とはいえ江戸川自身もこういうレストランが好きだったのか、意外と目の前にある健康的でオシャレなサラダに目を輝かせていた。いつもは冷酷で残虐極まりない江戸川だが、趣味となると性格が一転するらしい。
早速、ロメインレタスと自家製生ハムのクリーミーシラチャードレッシング付きサラダを頬張っていた。
「う〜おいしい・・・・。」
生ハムの少ししょっぱい味わいとシラチャーのとろけるようなクリーミーで少し辛い風味が見事にマッチしていて、朴が落ちそうなほど美味しかった。
「喜んでくれて良かったわ、最近激務だもんねアキラくん。休む暇なんてなかったでしょう?」
アボカドとフェタチーズのサラダとを口に運ぶ国木田はアキラとは違い組織犯罪対策部にいるものの、アキラの噂はしっかりと耳に届いた。
彼の存在として擁護派と批判派はばっちり二つに分かれているけれど、国木田はどちらかというと彼の所業には賛成派の意見を持っていた。いくら人を傷つけようが法でしか裁きを下せず、あるのは社会的な私刑なので終わらせてしまう風潮に嫌気がさしていたらしく、被害者が味わった痛みを倍にして返すというのは残虐性は高いけど有意義な存在だと認識していた。その上検挙数もここ最近ずっと一位、今の警視庁の中で一番栄光を積み上げている刑事と言っても過言ではない。
「ええ、最近は新宿などでも連続強姦事件が発生していますから、そこが少し面倒です。
午後からアレも入っていますから。」
「そう・・・・、部署が違ってもどっちも大変なものね。
ああ、今のうちに功績上げときなさいよ?いつ怪我するか分からないもの。」
「フフッ、国木田さんも気をつけてくださいね?」
「ちょっと〜何よその言い方〜、ひどいじゃない。ふふっ。」
しばしの雑談を交わしながらも久しぶりの外食を二人とも楽しんでいた。
まあそんなのも束の間。お腹が溜まってきて、そろそろお勘定に入ろうとした時だった。
いつも通りの着信音が鳴る。
同じ部署の名前は忘れたが、下っ端巡査からの電話だった。
「はい、江戸川です。」
「やばい、やばいですよっ!巡査部長!」
「やばいだけで日本語が伝わるとは随分便利な世の中になったものだな・・・・。」
相変わらずのジョークも混ぜておいて、何かと大変そうなので聞くことにする。
名を忘れた警官は相当焦ったような声で話してきた。
「新宿連続強姦事件の容疑者がっ・・・・・、渋谷の銀行で立てこもってます!!」
「は、はあああ?」
サラダを楽しむ多数の女性の目がこちらへ一気に向いた。
会計をしていた国木田警部補も驚いたような目でこちらを向いている。
そくささとトイレに駆け込んで、何が起こったか説明してもらった。
どうやら、連続強姦事件の容疑者である夏目が俺が呑気にサラダ食ってるときに新宿の駐在に見つかってまさか渋谷までカーチェイスとなって、渋谷にある銀行に立てこもって銀行内にいた23名が人質になっていると。
そして、こんなの呆れしかないのだが。
警視庁刑事部第一課刑事である太宰暦警部補が偶然その場所に居合わせて、見事に人質としてとらわれていると!?
太宰暦といえば自由自在に操れる声でを武器にした潜入捜査で有名だが、最も簡単にこう捕まっていると?
それに、犯人の隣で銃をコメカミにつけられているだって?
「どしたん?アキラ。顔怖いよ。」
「なんか・・・・事件起こったみたいなんで、渋谷行ってきます。
今日は・・・・ごちそうさまでした・・・・。」
本編の続きが上手いこと乗らなかった、だから急に閑話なんて入れた。はいそうです、その通りです。
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