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トンネルを抜けたらそこは雪しかない撤去だけに一日を費やす面倒極まりない国でした


今までずっとこの会話を聞いてきた女性刑事、つい先日この交番勤めから警視庁での私服刑事となった梶井美月巡査は警察学校時代から尊敬していた毎回検挙数一位として有名だった江戸川彰がこんな状況にいることが認められなかった。


「江戸川警部・・・・。」


足が震え、後ろのデスクへよろめく。


「梶井巡査!」

隣にいたもう一人の刑事が彼女身体を支える。

だが、梶井はそんなことにも気づかず、大粒の涙を流して、叶うはずもない現実になるはずもない事実を口にしていった。

「ありえない、ありえないわよ。こんなの。認められるはずがないわ、江戸川警部はこんなことでひるむような人じゃないもの。こんなことで・・・・、死ぬような人じゃないもの。」


他の刑事の心情をそのまま映したかのような慟哭は、同時に江戸川の耳にも届いていた。


(あ~~、最悪。色々と最悪。)


あの声、梶井巡査か。つい一週間ぐらい前に夢野の逮捕時の時に状況説明してくれた女性警官か。

俺の事心配してくれてるのは心の底から嬉しいんだけど、俺の姿が他の刑事にもみられていると思うと羞恥心で死にたくなる。もし生き残れて脱出できたとしても、こんな醜態さらしておいて、どんな顔して警視庁の門をくぐればいいんだ・・・・。


でも、今は我慢しよう。

太宰があんなふざけたギャンブルしかけた時は心臓が破裂するかと思ったけど、樋口警視総監を信じてよかった。

やっぱり、刑事歴三十五年の格は違うなあ。控え目に言って尊敬しかない・・・・。

と、そんなこと思いながら。

樋口警視総監とクソ太宰の話は続いていた。


「お見事、正解です。

さて、抗体は打ちましょう。では、今回はこれでサヨナラでいいですか?」


太宰はお遊びは終わったと言わんばかりに赤い終了ボタンを押そうとした。

アキラ自身は何か言いたいのはやまやまなのだが体が思うように動かない。

拘束(?)目当てでさせられたナイフが邪魔なうえ、健康的に動いたらすぐに吐きそうだ。


「おいっ!まだ話してえことは山ほどあんだよ!」


「警視総監と話さないならアキラさん殺すみたいな形で脅しましたからね。

特殊なことはできていないでしょう?まあ、やっても無駄なんですけどね。フフッ。」


「おい!夢野あぐりが生きていることについてはどーなんだ!」


「彼女も生きてますよ。ま、いい環境は住めてはいませんが。

ま、長話は嫌なので。ごきげんよう?

樋口警視総監。」


「て、てめぇ!!」


樋口の説得もむなしく、ガチャリと

せっかくのチャンスだったのに、何の進展もなしに終わった。

もう一回樋口側からかけようとしても、普通につながらなかった。


「あの、ゴミムシ・・・・・。しょっぴくまでは死ねねえわ。」



梶井美月巡査再登場、齢は25、かわいいです、たぶん。


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次回は四十五分ぐらいに。


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