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恋情に勝つのはただのマインドコントロール

グロ要素強め(?)


あの男に手のひらにナイフを突き刺され、腕も手も見るに耐えない姿になっていた。

隅に少しでている白いものは何か。ああ・・・・自分の骨かあ。

何度も何度も刺され、神経が麻痺して痛みがなくなってきている。

体の一部分を集中的に刺されただけで人間というのは最も簡単に壊れてしまうんだな。脆い生き物だ。


「さてと、折檻はこれぐらいでいいでしょうか。あと数カ所あざができてるので、これで()()は完璧ですね。

拘束だけもうちょっと頑丈にしてと・・・・・。それに睡眠薬を飲ませなきゃね。」


頭だけ持ち上げて、白と緑のカプセルを口の中に入れさせられる。

痛みも忘れ、毒による倦怠感を忘れ、俺は体の芯から持ち上がってきた眠気に負け、あっさり眠ってしまった。

その後、あぐりによると手錠と黒の目隠しをされて、あたかも俺が死んだように演出されたらしい。

これから起きる狂言のために。


「アキラっ・・・・・。」


あぐりは今見た光景に戦慄していた。

今まで何回も殺しを行ってきたらしいけど、それは洗脳によるもの。

でもそれより心配なのは・・・・・、アキラ・・・・・、私はなぜ自分の足を動かせないの?

なんであの人を、アキラ(初めての好きな人)を見殺しにしようとしているの。


「アハハハハハハハハハッッ!あ、ぐりっ。」


太宰が狂気的な笑いをあげて、彼の刃はこちらを向いてきた。

この流れでは私が殺されてしまうかもしれない。

なのに、足は動こうとしてくれない。


ーーーーーーーなんでなのよ!


「なんで動かないのっ?どうしてアキラを助けられないのっ?

フフッ、健気だなあ、本当に健気だ。」


声をわざと真似しながら、一歩ずつこちらへと近づいてくる。

血で身体中真っ赤になった彼が。


「ストックホルムもそうだけど、今の君は一種の思想コントロールに陥っているんだよね。僕が変な思想を君に叩き込んでいくうちに君の思想は根本から変わってしまって、他の感情は全て排他的な存在になってしまった。一般的には異常な思想も君の心の奥底では正確と認識されている。アキラさんと出会って、常識的な感情が戻ってきたらしいけど、心の底に眠るものは変わらない。つまり何が言いたいかというと、君の上っ面はアキラさんを守りたいと思っているけど、それ以外は私が優先。私の命令ならなんでも聞いて、一番最初に植え付けた「私からは一生逃げない」という思想に囚われている。残念だね、あぐり。

君も、私の檻からは逃げられない。」


「ち、違うっ。私はそんなこと思っていない!」


鋭く甘ったるい目で見てくるこの男。

思想なんてわからないけど、私はそんなこと思っていない、そう思っていない、思っていない、思っていない。

・・・・・・、でもそうしたらなんで足は動かないの?


「はあ・・・ーーーーー仕方ないねえ。まあ、いいや。あぐり、そこ動いたらアキラさんの顔も見せずに殺すからな。」


感情コントロールである。

「恐怖」「罪悪感」「服従」、こういった負の感情で支配されてしまうと、人間なんてひとたまりも無い。

すぐに彼女は太宰の欲望のままにされてしまうのである。


「さてと・・・・、邪魔者の静粛は済んだし。


警視庁へ連絡かけるか。」


あぐり流挨拶の仕方

好感度100%(ただしアキラに限る)→おはよっ!(満面の笑み)

好感度65%(主にカフカなど)→おはよう・・(真顔)

好感度−1000%(太宰)→おはようございます(死ねこのクソやろう!)


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