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毒盛られてもすぐに解毒されたら、話進まねえだろ


――――10分前

警察署に『お荷物』を届け終わって、直ぐに持ち場へと帰った。

その時、本当に素晴らしいタイミングで、あぐりから電話がかかってきたのである。

とても焦燥感に駆られた声で。


「レイエ様!アキラが・・・・・、アキラが急に倒れてっ!お願いします!助けてあげてください!」


鬱陶しい声がスマホを通して聞こえる。

イライラするこの声の事は横に置いといて、本当に良いタイミングだな。

――――とはいえ、ごめんなさい。アキラさん。

貴方を利用するようなことしてしまって。元上司に失礼ですね。


「分かった。横にして安静にさせておけ。」

「はい、承知しました・・・。」


アキラ・・・・。

さっき、ただ食事をしていただけなのに。急に息が荒くなって、食器を落としたと思えば席から落ちてもだえ苦しみ始めた。

刺されたところに何か痛みが走ったのかと思ったのだが、違った。触った手はこの世に存在する体温とは思えないほど熱かった。

私は思った。ああ、アイツのせいだ。アキラが急にこんなことになるわけないと。間違いない――――そう思った。


「はあ、はあ・・・・・。うっ・・・ーーー・・おえっ。」

「アキラッ!大丈夫・・・落ち着いて・・・。ゆっくりでいいから。」


直ぐにベッドに横にして、吐き出すことが出来るか試してみた。

ほんの少しは出すことが出来たが、何かが詰まっているようで完全にはいかなかった。


それより早く。

連絡を入れなくちゃ。

アキラが死ぬ!



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