乗せておきます、活動報告に書いたバレンタインデー小話
絶対、練り直して連載再開するんだぁぁあぁぁぁぁああああ
初・セントバレンタインズデーの日
ただいま果てしなく悪戦苦闘中であります。
なんせ、わたくしミーレリリー・リファ・フェイ・アステリグライ・リヒティエリュートはご飯は並に作れるにしてもお菓子作りは苦手なのです。
えぇ!大雑把ですからね!大雑把!
お菓子って本当に巧くないと、勘で分量はかれないですよね?お陰で何度も何度も作り直す羽目になっているのです。
え?何を作っているって?もちろんチョコですよ、チョコ。
明日は<セントバレンタインズデーの日>なのです。
デーと日が重複してる気がするんですが、気にしちゃ駄目なのでしょう。なんせ、思いっきり英語ですからね。デーが「日」って伝わってないんでしょう。
んで、きっと欧米のどこかから来た人がバレンタインを伝えたのでしょう。
しかも近年。
バレンタインはここ十年くらいで広がった文化なのです。
なんで欧米式かって?英語なのはもちろん、男女関係なく告白する日だからです。花束とかケーキにカードを添えて家族や恋人に贈り物をする日として伝わってるんですね。
つまり日本的な乙女がドキドキしながら意中の人にチョコを渡す日じゃないんですよ。
そう言えば漫画の典型で下駄箱にチョコ入れたりするけどさ、あれ微妙じゃないですかね?だって、下駄箱だよ?靴入ってるとこにパッケージに包まれてるとはいえ食べ物入れるんですよ?あれ、男子嬉しいのかな……?
なんて、地球に思いをはせてないで懸命にお菓子作りです!!
チョコクッキーってこんなに難しいの!?
「なんで消し炭量産してるのわたしぃー!!!」
焦げに焦げたクッキーたちを治めた胃がシクシクします……
それでも!なんとか!
食べれるものが出来上がりました!
エレースちゃん用のクッキーは可愛いピンクの包み紙に「大好きだよ」のメッセージ。熊さんのは落ち着いた焦げ茶のパッケージに、その、ふふ……あ、あ、「愛してます」のメッセージです!
「くはぁー!」
恥ずかしいね!恥ずかしいね!
「…………リ、リリー?どうかしたのですか?」
「ぎゃ!」
クネクネ身悶えてたの見られてたぁー!!
「なななななな、なんでもないですよ!」
手に持っていた小箱インクッキーを焦って背中に隠します。
「そうですか」
ほにゃっと笑った旦那さまはやっぱりなんだか可愛いです。
しかも、熊さんもどうやら私と同じように隠したいものがあるのか手を後ろに組んでいるのですが……
それー、でかすぎじゃないかなー。
巨体の熊さんでも流石に隠しきれてないですよー。
テレテレした表情で旦那さまが私へと歩み寄ります。
あふん。
後一歩の距離と言う所で、騎士がするように跪かれてしまいました。
な、なんて絵になるの!
「リリー……」
はふん。
某ア○オ氏もびっくりなセクシーダンディーボイスで熱く名前を呼ばれてしまいました!
これだけで腰砕けになってしまいそうです。
「この花の数だけ、貴女と共に生きたい。私の想いを受け取って頂けますか?」
あはん。
熊さんのセリフは、セントバレンタインズデーの日の常套句という奴なのですが、たとえ常套句だろうと嬉しい ものは嬉しいですね!
「ありがとうございます、フィオさま……」
私はそっとテーブルにクッキーを置いて花束を受け取りま――
おっも!?
何これ、おっもいよ!?
花ってこんな重かったっけ!?
手を離すと花束が落ちそうなのがわかるのでしょう、熊さんが手を離そうにも離せないという雰囲気です。
「熊さん……何年一緒にいるつもりなんですか……?」
どう考えても、寿命以上にありそうなんですが……
「えっと、以前聞いたリリーの国の『やおよろず』に倣って八百万……」
「万!?」
「用意したかったのですが、流石に無理があったので八百に押さえておきました」
なんていうか、ドヤっとも取れる嬉しそうな恥ずかしそうな表情をされてしまいました。
「いやいやいや、多い!多いですよ!?通りで花束っていうより傘みたいになってるわけですよ!!」
こう、開いた傘を逆さに持った見たいな形になってるんですよ!!
「その……永久に貴女と共に居たかったもので……」
うひゃん。
もうやだ、愛されすぎてる私。
「あ、ありがとうございます。私も、熊さんとずっと一緒にいたいです、よ!」
しどろもどろになりながら私は跪いた熊さんにチュっとキスを送ります。
「っリリー……!!」
熊さんの声と共にばさっとドデカ過ぎる花束が地面に落下しました。
うん、私には持てないからね。
熊さんが手を離しちゃったらこうなるのはしょうがないです。
そして立ち上がっておもっきり抱きしめられてブチュー!とキスされちゃったのもしょうがない……ですよね?
数時間後。
熊さんの示してくれた愛に比べると弱い気がして渡し辛かったのですが、まぁあのほにゃほにゃした顔で期待されてしまうとね……
丁寧に少しも破かないように包装紙をといて、私が作った不恰好なクッキーを見つめる熊さんが、満面の笑みを向けてくれます。
「ありがとう、リリー!永久保存して一生の宝物にします!」
食べてー!!




