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にくゑ【ある世界が終焉を迎えるまでの道程。そして――】終焉の探偵  作者: カクナノゾム
第一部 にくゑ

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断片資料|地域移住サポート資料(令和六年度・○○市地域共生課)

 「山里に笑顔あふれる 移住者歓迎行事」


 本郡西南の山間集落にて、先日、新たに転入した家族を迎える行事が催された。

 村人総出で餅をつき、野菜や米を贈り、歌と踊りで夜更けまで盛り上がった。会場は終始、笑顔の絶えない和やかな雰囲気に包まれていた。

 村長は挨拶で「新しき命を迎えるは、古き掟の喜びでもある」と述べ、集まった村人は三度の礼をもって応じた。

 当夜は特別の料理も振る舞われ、赤黒い色合いの飲料が注がれた。来訪者によれば「花の蜜のように甘く、どこか鉄の匂いがした」とのこと。

 最後に、村の子どもらが手を取り合って数え歌を披露し、参列者一同が笑みを浮かべながら見守った。

 記事担当者の私見ながら、あの笑顔はどこか一様に見え、写真に収めた顔立ちがすべて同じ輪郭に揃っているように思われた。


(写真は欠落。キャプションのみ「新しき笑顔」)

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 大長編ですが、追いかけて頂いて後悔はさせませんよ!

 全話投稿済みなので、どうか最後までお楽しみ下さいませ。

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