表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【にくゑ】ある田舎の村が焼失するまでの全記録。【禁断の因習村百合ホラー】  作者: カクナノゾム


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/54

断片資料|二通のカルテ

 【東京の吉川の自宅において発見。同一患者の複写版が二通、日付を同じくして保管されていた】


【〇〇病院 小児科病棟】


患者名:虚木 真弓(一四歳・女性)

病名:急性白血病(寛解)

担当医:吉川直樹


八月十二日 二十三:四十五

血圧:百十八/七十二(安定)

脈拍:七十八(正常)

体温:三十六.八℃

SpO二:九十九%


患者、経過良好。自覚症状の訴えなし。


所見:

血液検査上、特記すべき異常所見なし。

本日をもって寛解と判断。


特記事項:

患者は家族の意向により転院。

以後の経過は不明。


 § § § 


【〇〇病院 小児科病棟】


患者名:虚木 真弓(一四歳・女性)

病名:急性白血病

担当医:吉川直樹


八月十二日 二十三:四十五

血圧:九十二/五十八(低下傾向)

脈拍:百十(頻脈)

体温:三十八.二℃

SpO二:九十四%(酸素投与下)


患者より「息苦しい」「お腹が痛い」との訴え。

腹部触診にて圧痛あり。

至急、血液検査実施。


結果:

 白血球 八百/μL(著明な低下)

 CRP 八.二(上昇)

 血小板 二.一万/μL(危険域)


所見:

敗血症の可能性を強く疑う。

ICUへの転送を検討中に、患者が「笑い出した」。

声は出ていないが、表情が不自然に引きつっている。

直後、心停止。

蘇生措置を試みるも、二十四:十五 死亡確認。


特記事項:

遺体の腹部が異常に膨張しており、切開したところ、

中から大量の「赤い肉状の組織」が溢れ出した。

病院側の指示により、即座に火葬。記録は破棄されたはずだった。


 ――同じ日付、同じ患者、同じ筆跡。だが、内容はまるで別人のものだった。

 どちらが、本当に自分の書いたカルテなのか。吉川には、もう分からなかった。



 ここまでのご愛読、ありがとうございます。

 少しでも先が気になるな、と思われましたらお気軽にブックマークしてくださいね!


 そして、面白い! と思われましたら是非☆☆☆☆☆で応援してください!

 ランキングが上がれば、より多くの人に届きます。

 貴方の応援で、どうかこの物語を広げて頂けると!!


 コメント、レビューなども大歓迎です。

 大長編ですが、追いかけて頂いて後悔はさせませんよ!

 全話投稿済みなので、どうか最後までお楽しみ下さいませ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ