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勇者とは呼ばれずとも 封じられし精霊と少年の物語  作者: カイメイラ
第4章 胎動する世界

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第87話 橋を渡る者



 瘴気が、丘を覆っていた。


 夜明け前の空は、本来ならば淡い青へと変わり始めるはずだった。


 だが今、アルマリクへ続く海峡沿いの丘陵には、朝の気配などなかった。


 黒く、重く、粘つくような気配。


 砂混じりの風は腐った鉄のような臭気を運び、草木は瘴気に焼かれたように黒ずんでいる。


 海から吹き上げる潮風さえ、その丘の上では淀んでいた。


 その中心に――門があった。


 ひとつではない。


 三つ。


 丘の上に、三つの黒き門が並んでいた。


 空間を裂くように開いた巨大な歪みは、赤黒い縁を脈打たせ、まるで生き物の傷口のように瘴気を噴き出している。


 門の奥は見えない。


 ただ、深い闇だけがある。


 ぎしり、と空間が軋む。


 最初に、左の門が大きく震えた。


 次の瞬間、小柄な影が溢れ出す。


 ゴブリンの群れだった。


 錆びた短剣を握り、歪んだ笑みを浮かべ、丘の斜面へと次々に飛び出してくる。


 その数は十や二十ではない。


 波が打ち寄せるように、途切れることなく現れる。


 続いて、槍を持ったゴブリン兵。


 粗末な鎧をまとったゴブリン・ジェネラル。


 そして、ひときわ大きな体躯を持ち、錆びた王冠をかぶったゴブリン・キングが、唸るような声を上げながら姿を現した。


 ゴブリンたちは甲高い声を上げ、互いを押しのけながら丘を下る。


 そこへ、黒い鎧をまとった魔王軍の兵が怒号を飛ばした。


「走れ! 止まるな!」


「橋を渡れ! この先の黒い橋を越えろ!」


「遅れた奴は踏み潰されるぞ!」


 右の門が震える。


 地響きが続いた。


 オークだ。


 棍棒を肩に担いだ巨体の群れが、黒き門から押し出されるように現れる。


 オーク・ジェネラルが怒号を放ち、オーク兵たちが列を整える。


 さらに後方には、鈍い金属片を鎧のように身につけたオーク・キングの姿もあった。


 ゴブリンの群れとは違う。


 オークたちは重く、荒々しく、だが一定の隊列を保って丘を下っていく。


「オーク隊、前へ!」


「黒い橋を渡った先で待機! 押すな、列を崩すな!」


「橋を壊した奴は、その場で首を刎ねる!」


 中央の門が、最後に軋んだ。


 瘴気が濃くなる。


 空間の裂け目が悲鳴を上げるように震え、その奥から、巨大な腕が突き出された。


 トロール。


 巨体が丘の上に足を下ろした瞬間、乾いた地面がめり込む。


 その後ろから、オーガ、魔狼、さらに荷を担がされた異形の魔物たちが続いた。


 中央の門は、重装の魔物と大型種を吐き出すための門だった。


 丘全体が、魔物の足音で震えている。


 三つの黒き門から吐き出された軍勢は、丘を下り、海峡へ向かって流れていった。


 その先に、船の橋があった。


 何隻もの船が、黒い鎖と板と瘴気によって繋ぎ合わされ、海峡を横切る一本の道となっている。


 それは橋と呼ぶには、あまりに歪だった。


 だが、道だった。


 魔王軍の兵を、瘴気を、破壊を、アルマリクへ流し込むための道。


 海の上に作られた、黒い血管。


 その橋の上を、魔物たちが進んでいく。


 ゴブリンが走る。


 オークが踏み鳴らす。


 魔狼が船縁を飛び越え、低く唸る。


 オーガが重い足音を響かせ、トロールが橋を軋ませる。


 船体が悲鳴を上げる。


 鎖が鳴る。


 だが、沈まない。


 橋の向こう、アルマリクの城壁前では、鐘が鳴っていた。


 煤けた空の下、残存防衛隊が防柵を並べ直している。


 海軍の砲撃で外壁の一部は崩れ、門楼には黒い焦げ跡が残っていた。


 それでも、兵たちは逃げていない。


 割れた盾を抱え、折れた槍を握り、血の滲む包帯を巻いたまま、都市の前面に兵を並べている。


「橋が……」


 若い防衛兵の声が震えた。


 海峡の向こうから、黒い軍勢が渡ってくる。


 ゴブリンの甲高い叫び。


 オークの地鳴り。


 トロールの巨体が黒い橋を軋ませる音。


 それは、ただの敵影ではなかった。


 逃げ場を塞ぐ、黒い潮だった。


 市民たちは城壁の内側へ押し込まれ、泣き叫ぶ子どもを抱えた母親が膝をつく。


 商人が倉庫の鍵を握りしめたまま、呆然と海を見ていた。


 昨日まで荷馬車が行き交っていた街道に、今は土嚢と折れた荷車が積まれている。


「下がれ! 倉庫街へは通すな!」


 誰かが叫ぶ。


 だが、その声にも恐怖が滲んでいた。


 城壁の上では、弓を構えた兵の指が震えている。


 矢筒には、もう半分も残っていない。


 それでも弦を引くしかなかった。


 背後には、家族がいる。


 倉庫街には、各国へ送るはずだった食料と薬がある。


 そして目の前には、黒い橋を埋め尽くす魔物の群れがいる。


「……あれを、止めろっていうのか」


 誰かの呟きは、鐘の音に掻き消された。


 橋の先――アルマリク側の岸では、すでに簡易な砦が築かれ始めていた。


 杭が打たれ、黒い布が張られ、崩れた荷車や木材が防壁代わりに積み上げられている。


 その周囲を、異様な色彩の天幕が取り囲んでいた。


 赤、紫、黒。


 道化の旗。


 歪んだ笑顔を描いた看板。


 まるで戦場のただ中に、悪趣味なサーカス小屋が生えたかのようだった。


 ゼインの部隊だった。


 その簡易砦の中央に、一際大きな黒いテントが張られている。


 作戦会議は、そこで始まろうとしていた。


 黒き門はなおも開いていた。


 だが、その赤黒い縁は、すでに不規則に揺らいでいる。


 瘴気は濃くなりすぎていた。


 空間そのものが耐えきれず、ひび割れているようにも見えた。


 その光景を、黒いテントの前から見据える者たちがいた。


 ひとりは、海風に晒された大柄な男。


 ガルド。


 魔王軍海軍を率いる大将である。


 彼の視線は、黒き門ではなく、海峡に掛かった橋へ向けられていた。


 橋が生きているか。


 船が保つか。


 鎖が切れぬか。


 瘴気の流れが乱れぬか。


 彼が見ているのは、勝利ではない。


 維持だった。


 橋が落ちれば、ここまで築いた戦場そのものが崩れる。


 その横で、仮面の男がくつくつと笑った。


 道化の仮面。


 ゼインだった。


「うわぁ、出るねぇ。ぞろぞろ、ぞろぞろ。蟻の巣をひっくり返したみたいだ」


 その声は、楽しげで、どこか空虚だった。


 ガルドは答えない。


 ゼインも、返事など求めていない。


 彼の視線は、橋の先――燃える商都アルマリクへ向いていた。


「門って、いいよねぇ。入口にも出口にもなる。逃げる人も、助けに来る人も、みんなそこを目指す」


 仮面の奥で、目が笑う。


「だから、そこに置いておけばいいんだ。悲鳴と、死体と、少しだけ希望をね」


 そのとき、黒き門が大きく震えた。


 現れた魔物たちが、自然と道を開ける。


 重い足音が、橋の上に落ちた。


 魔物たちの群れを割るように、一人の男が歩いてくる。


 若い。


 だが、その姿を見た魔物たちは、誰一人として進路を塞がなかった。


 背には巨大な剣。


 歩くだけで、周囲の空間がわずかに軋む。


 バルグだった。


 彼は黒き門から出ると、燃えるアルマリクを見て、口の端を吊り上げた。


「遅くなったな」


 低く、だがよく通る声だった。


「道はできてる。なら、あとは踏み潰すだけだろ?」


 ゼインが拍手をする。


「いいねぇ。単純で分かりやすい。君、嫌いじゃないよ」


「お前に好かれても、嬉しくねぇな」


 バルグは肩を鳴らし、大剣の柄に手をかける。


 その背後に、もう一つの影があった。


 鎧の音も、足音もない。


 黒い軍装に身を包んだ、痩せた魔人。


 灰色がかった肌。


 後方へ流れる小さな角。


 片目を覆う細い金属製の片眼鏡。


 その手には、黒い板状の戦場図があった。


 魔人は、砦の喧騒にも眉ひとつ動かさず、ガルドの前へ進み出る。


「多重欺瞞作戦、成功おめでとうございます。ガルド大将」


 グラム。


 姓を持たない、魔王軍参謀本部の魔人。


 バルグ隊に派遣された副官である。


 ガルドは短く鼻を鳴らした。


「世辞はいらん。橋は掛かった。それがすべてだ」


「はい。海戦、足止め、誘導。予定範囲内です」


 一同は、黒いテントの中へ入った。


 外では、魔物たちを橋へ送り出す怒号が絶えず響いている。


 テントの中央には、アルマリク周辺を模した粗い立体地図が置かれていた。


 グラムは戦場図を開く。


 海峡、港、門、倉庫街。


 そして、各国へ延びる交易路。


 灰色の指が、倉庫街の上で止まる。


「橋掛けは成功しました。ここからバルグ様の大隊を、アルマリク前面へ展開させます」


 その声に熱はない。


 結果だけを読み上げていた。


「狙いは倉庫街。ただし、先に都市前面へ布陣します」


 グラムの指が、門前の広場を叩く。


「海軍砲撃で外壁は損傷。ですが、防衛軍は再編済み。倉庫街を守るため、前へ出ざるを得ません」


 ゼインが、楽しそうに首を傾げる。


「街ごと?」


「もちろんです」


 グラムは何のためらいもなく答えた。


「アルマリクは完全に破壊して構いません。商都である以上、街そのものが補給路です」


 バルグは笑った。


「分かりやすいな」


「破壊ではありません。補給線の切断です」


「同じことだろ」


「結果は同じです。意味が違います」


 その言葉に、ゼインが小さく笑った。


「うわぁ、つまらない人だ」


 グラムは、仮面の男へ視線だけを向ける。


「ゼイン殿。門の防衛は任せますが、必要以上の遊戯は控えていただきたい」


「やだなぁ。遊びじゃないよ。芸術だよ」


 ゼインは、指先で仮面の口元をなぞった。


「人ってさ、逃げ道が見えた瞬間が一番いい顔をするんだ」


 声音だけが、すっと冷えた。


「だから、門は閉じない。開けたまま殺す。希望ごとね」


「戦場に芸術は不要です」


「だから、つまらないんだよ」


 ゼインは肩をすくめる。


 ガルドの低い声が、二人の間に割って入った。


「光の導き手の動きは」


 その問いに、グラムは戦場図の端へ指を滑らせた。


 アルマリクの南東。


 小さな港町の印がある。


「後方の都市、アルマリア付近に到着している模様です」


 グラムの声は淡々としていた。


「海路から直接アルマリクへ入ることは断念。現在は陸路でこちらへ向かっていると見られます」


 バルグが、低く笑う。


「来るのか」


「来ます」


 ゼインが、仮面の奥で愉快そうに目を細めた。


「だよねぇ。来るよねぇ。だって、燃えてるもんねぇ」


 グラムは、燃える商都の印へ指を戻す。


「ただし、こちらが早い。彼らが到着する頃には、都市前面で会戦が始まっています」


「なら、間に合わせなければいい」


 ガルドが短く言う。


「そのための門です」


 グラムは頷いた。


「門はどうする」


 ゼインが、待ってましたとばかりに仮面の奥で笑う。


「僕が見ておくよ。逃げたい人も、助けたい人も、正義の味方も。ぜんぶ門に集まる」


 彼は燃える街を見た。


「門の前に泣いてる人を置く。助けを呼ばせる。そうすれば、まっすぐ来るよ」


 仮面の奥で、目だけが笑った。


「正義の味方ってさ、分かりやすい道を選ぶからねぇ」


 ガルドは不快そうに眉を寄せたが、否定はしなかった。


 正しい。


 そういう読みは、ゼインの領分だった。


「海峡と橋は俺が抑える」


 ガルドは言った。


「橋は命綱だ。落とされれば、この戦場は孤立する。船に近づくものは沈める」


「承知しています」


 グラムは頷く。


「敵の目を都市前面へ固定します」


「囮か」


「侵攻です」


 淡々とした返答に、ガルドはわずかに口元を歪めた。


「参謀本部の連中は、言葉を飾る」


「誤解を避けるためです」


「その言い方が誤解を増やす」


 グラムは答えなかった。


 代わりに、戦場図の別の点に指を置く。


「なお、ディアス様の前線投入はありません」


 その名が出た瞬間、ゼインの笑いがわずかに止まった。


 バルグも、ほんの少しだけ目を細める。


「例の悲劇以降、ディアス様は覚醒の途上にあります」


 グラムは告げた。


「不安定です。前線投入は許可されておりません」


 ガルドが低く言う。


「あの状態で戦場に出せば、敵より先にこちらの陣が壊れる」


 ゼインが、くすりと笑った。


「怖いねぇ。王子様の癇癪は、戦場より危ないって?」


 ガルドの視線が鋭くなる。


「口を慎め」


「はいはい」


 ゼインは両手を上げる。


 しかし、その声から笑みは消えない。


 グラムはさらに続けた。


「リレーナ殿の空軍も、現時点での再投入は困難です」


 バルグが片眉を上げる。


「あの女が?」


「楼蘭帝国の謎の部隊により、甚大な損害を受けています」


 その言葉に、テントの空気がわずかに冷えた。


 楼蘭帝国。


 古代魔導技術を有する大帝国。


 その名は、魔王軍にとっても軽いものではない。


「現在、リレーナ殿は氷結領域に閉じこもっています。接触は困難です」


 ゼインがわざとらしく肩を抱く。


「あーあ。氷のお姫様、怒っちゃったんだ。近づいたら、骨まで綺麗に凍らされそうだねぇ」


「笑い事ではない」


 ガルドは低く告げる。


「空軍を欠いた分、橋と陸路で押し切るしかない」


「そのための黒い橋です」


 グラムが言う。


「空を失っても、道は作れます。海そのものを道に変えればいい」


 バルグは、大剣の柄を軽く叩いた。


「で、俺はどこを斬ればいい?」


 その問いに、グラムは即座に答える。


「都市前面の防衛線です」


 戦場図の上で、灰色の指が線を引く。


 アルマリクの外縁。


 門前の広場と街道。


 守る側が、必ず兵を並べる場所だった。


「敵主力を割ります。防衛線が崩れれば、港区、倉庫街、居住区は分断。指揮も避難路も潰れます」


「分かりやすい。好きだぜ、そういうのは」


「バルグ様の一撃は、戦術そのものです」


 グラムは静かに言った。


「振るう場所を誤らなければ、それだけで戦場は崩れます」


 バルグは楽しげに笑った。


「褒めてんのか、使いやすい駒だって言ってんのか、どっちだ?」


「どちらでも。結果が出るなら、呼び名に意味はありません」


「ますます気に入った」


 そのとき、黒き門がひときわ大きく歪んだ。


 赤黒い縁が明滅し、門の奥で何かが爆ぜる。


 瘴気が逆流するように吹き荒れ、近くにいたゴブリンの数体が悲鳴を上げて膝をついた。


 ガルドが門を見る。


「限界か」


 グラムは戦場図に視線を落としたまま答えた。


「黒き門からの追加投入は、これ以上見込めません」


 ゼインが口笛を吹く。


「おやおや。便利な入口も、もうお疲れ?」


「橋の維持、瘴気の流入、空間固定。すべて限界です」


 グラムは言い切った。


「追加投入は、門の崩壊を招きます」


 ガルドが目を細める。


「つまり、手持ちの札で勝てということか」


「はい」


 グラムは、戦場図から顔を上げた。


「ですが、札は揃っています」


 海峡には、ガルド。


 門には、ゼイン。


 都市前面には、バルグ。


 そして、黒い橋はすでに掛かっている。


 魔王軍が無限に兵を呼べる時間は終わった。


 これ以上の増援はない。


 空軍は欠け、ディアスは不安定。


 それでも――作戦は成功している。


 バルグが大剣を抜いた。


 鈍い音が、黒いテントの中に響く。


 ゴブリンたちが一斉に振り返る。


 オークが唸る。


 トロールが巨体を揺らし、魔狼が牙を剥いた。


 グラムが指揮棒を上げる。


「第一、第三ゴブリン隊は側面へ。逃走経路を潰しなさい」


 ゴブリン・ジェネラルたちが甲高い声で命令を飛ばす。


「オーク重装隊は中央。敵の防衛線を正面から押し潰せ」


 オーク兵が棍棒を打ち鳴らす。


「トロール隊、門前の障害を排除。防柵も土嚢も、まとめて踏み砕け」


 巨体が動く。


「魔狼は伝令を狩れ。情報を外へ出すな」


 黒い獣たちが橋の上を駆け出した。


 魔物の群れではない。


 軍だった。


 瘴気に染まった、破壊の軍勢だった。


 彼らが向かう先は、ただの市街ではない。


 アルマリクの前面。


 防衛軍が否応なく兵を並べる、乾いた広場と街道。


 そこに魔王軍は布陣する。


 市街戦ではない。


 まず始まるのは、軍と軍が正面からぶつかる合戦だった。


 バルグは燃える商都を見据える。


「弱ぇ奴を斬っても、剣は鳴らねぇ」


 彼は笑う。


「だが、守る奴がいるなら話は別だ」


 ゼインは仮面の奥で笑い、門の方へ歩き出す。


「じゃあ、僕は僕の舞台を整えようかな」


 ゼインは軽く首を傾けた。


「来るかなぁ。来るよねぇ。光の子。君が助けようとした人たちを、どこに並べておこうかな」


 その声には、笑いよりも冷たさがあった。


 ガルドはテントの外――海峡へ視線を戻す。


 船。


 鎖。


 波。


 橋。


 そのすべてを守るために。


 グラムは、最後に戦場図を閉じた。


 黒き門は、背後で軋みながら揺れている。


 もう、追加の札はない。


 だが、盤面は整った。


 グラムは、薄く唇を歪めた。


「さあ、はじめましょう」

ここまでお読みいただきありがとうございます。


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