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精霊術師の終着点 〜 短い言葉に込めた重い物語 〜  作者: ワイパス
サイハテノ村バルダック
17/34

神父様

3人に続いて礼拝堂へ入っていった。

「神父様!!」

礼拝堂のなかには剥げた小太りのおっさんが背を向けて聖餐台を拭いていた。

THE神父と言った服装のおっさんにスピレアが嬉しそうに駆け寄る。

どうやら、神父のようだ。

「おぉ、スピレアちゃん。いや、スピレア様と呼んだほうがいいかね?」

神父はスピレアの存在に気がついたようで振り返ると嬉しそうに話しはじめた。

どうやら、旧知の仲のようである。

「やめてくださいよ。明日からもいつも通りでお願いします。」

様付けで呼ばれたスピレアが恥ずかしそうに言う。

その様子は、とても仲睦まじく微笑ましい。

「今日は、最後の日だろう?どうしたんだい?」

そう不思議そうに神父が返す。

最後の日?

何のことだ?

この神父やはり何かやらかしたか?

人は見た目通りというわけか。

引っかかる言葉があり、色々と邪推する。

「実は、魔法適性を測りたいのです。」

スピレアがここに来た理由を話す。

「魔法適性?そんなの今さら測らなくても良いじゃないか。」

神父が首を傾げて不思議そうに返す。

「私じゃなくて彼のを測りたいんです。実は、彼、川で溺れているときに記憶を失くしちゃったようなんです。記憶を思い出す手がかりにと思いまして。」

スピレアが事の経緯をザッと話してくれる。

「それは、可哀想に。精霊様のご加護を。ふとした時に記憶が戻るってよくあることだから大丈夫だよ。ちょっと待っててね。」

神父様が可哀想なものを見るような視線をこちらに向けて同情してくれる。

そして、何やら祈りをしてくれる。

知らない祈りだ。

いや、知っている。

手刀を左・右・中の順に切る祈り。

あれは、大相撲の時に見られるやつではないか。

などと考え事をしていると神父はどこかに行ってしまった。

「ところで、五行って何?魔法と何か関係するの?」

さて、場が一段落下と思い尋ねる。

場が凍り、ローレルが吹き出した。

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