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精霊術師の終着点  作者: ワイパス
サイハテノ村バルダック
12/17

教会の前

「その不審者は誰だ?」

教会の前に着くと騎士風の男にギロリと睨まれた。

騎士風の男は、身長は178cm位、黒髪黒い瞳のイケメン。服装は、兜は被っていないが、軽量鎧の騎士というような見た目をしていた。

「この人がアスターさんだよ。」

騎士風の男との間にスピレアが割って入る。

こちらを守ってくれているようだ。

「知っている。」

騎士風の男は、そう答えた。

知っている?だったらなぜ聞く?

不可解な会話に首をかしげる。

「知った上で聞いている。おい、不審者、貴様は何者だ?」

ギロリとこちらを睨み、敵意を露わにしてそう言った。

それは至極当然のことだろう。

当たり前のことだが敵意を向けられるのは、良い感じがしない。

「俺は、アスター。その…」

ムカついたので啖呵を切って応えようとする。

何を言う?

京都から来たなんて言っても馬鹿にされるだけ。

そんな事、ギャルの時に学んだではないか。

そんな思考が頭をよぎり、名乗ることしかできなかった。

「ふっ。お前、コンペートーから来たんだろう?」

騎士風の男が鼻で笑い、見下したかのような態度でそう言った。

イケメンだからと言って何をしても許されると思うなよ。

騎士風の男の態度に怒りを覚える。

殴りかかってやろうかとも思った。

その前に、手を叩きながらグラッドが入ってきた。

「はいはい。ストップ、ストップよ。もう夜も遅いのだし、明日にするって約束よね。」

グラッドは、小さな子ども達の喧嘩をとめるかのように仲裁に入った。

そして、ギロリと騎士風の男に睨みを効かせた。

「…っ。ふん、まあいい。明日にはっきりさせようじゃないか。」

グラッドの睨みに騎士風の男がビクリとする。

そして、勝手に矛を収めた。

「ふわぁ。そうよ。夜更かしは、お肌の天敵よ。」

グラッドは、眠たそうに大欠伸をした。

その後、争いを起こさず引き下がると言った騎士風の男を見て、頷きながら言った。

「おい、不審者!!今日は引き下がってやるけど妙なことはするなよ。」

再度こちらを睨見つけて騎士風の男は言った。

それだけ言うと騎士風の男は去って行った。

一体何だったのだ?

「じゃあ、アタシも帰るわね。」

グラッドもそう言って立ち去ってしまった。

「じゃあ、行こう。」

教会はスピレアが案内してくれるようだ。

スピレアに導かれるように教会へと入っていった。

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