教会の前
「その不審者は誰だ?」
教会の前に着くと騎士風の男にギロリと睨まれた。
騎士風の男は、身長は178cm位、黒髪黒い瞳のイケメン。服装は、兜は被っていないが、軽量鎧の騎士というような見た目をしていた。
「この人がアスターさんだよ。」
騎士風の男との間にスピレアが割って入る。
こちらを守ってくれているようだ。
「知っている。」
騎士風の男は、そう答えた。
知っている?だったらなぜ聞く?
不可解な会話に首をかしげる。
「知った上で聞いている。おい、不審者、貴様は何者だ?」
ギロリとこちらを睨み、敵意を露わにしてそう言った。
それは至極当然のことだろう。
当たり前のことだが敵意を向けられるのは、良い感じがしない。
「俺は、アスター。その…」
ムカついたので啖呵を切って応えようとする。
何を言う?
京都から来たなんて言っても馬鹿にされるだけ。
そんな事、ギャルの時に学んだではないか。
そんな思考が頭をよぎり、名乗ることしかできなかった。
「ふっ。お前、コンペートーから来たんだろう?」
騎士風の男が鼻で笑い、見下したかのような態度でそう言った。
イケメンだからと言って何をしても許されると思うなよ。
騎士風の男の態度に怒りを覚える。
殴りかかってやろうかとも思った。
その前に、手を叩きながらグラッドが入ってきた。
「はいはい。ストップ、ストップよ。もう夜も遅いのだし、明日にするって約束よね。」
グラッドは、小さな子ども達の喧嘩をとめるかのように仲裁に入った。
そして、ギロリと騎士風の男に睨みを効かせた。
「…っ。ふん、まあいい。明日にはっきりさせようじゃないか。」
グラッドの睨みに騎士風の男がビクリとする。
そして、勝手に矛を収めた。
「ふわぁ。そうよ。夜更かしは、お肌の天敵よ。」
グラッドは、眠たそうに大欠伸をした。
その後、争いを起こさず引き下がると言った騎士風の男を見て、頷きながら言った。
「おい、不審者!!今日は引き下がってやるけど妙なことはするなよ。」
再度こちらを睨見つけて騎士風の男は言った。
それだけ言うと騎士風の男は去って行った。
一体何だったのだ?
「じゃあ、アタシも帰るわね。」
グラッドもそう言って立ち去ってしまった。
「じゃあ、行こう。」
教会はスピレアが案内してくれるようだ。
スピレアに導かれるように教会へと入っていった。




