表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
精霊術師の終着点  作者: ワイパス
サイハテノ村バルダック
PR
11/18

牢屋の外の世界

グラッドとスピレアについて外に出ると夜だった。

ひんやりとした澄んだ空気。

月明かり。

満天の星空。

どれもが経験のないほど美しいものだった。

「すげぇ。」

その美しさを言葉で表現する術を持ち合わせてはいない。

ただ、そう呟いた。

「あら?何もないわよ。」

不思議なものを見るようにグラッドがこちらを見てそういった。

「だからだよ。」

グラッドの言う事はもっともだ。

しかし、何もないからこの満天の星空がある。

皮肉なものだ。

都会の喧騒とは真逆の環境の迫力に圧倒されつつ返した。

「ふふふ、コンペートー、京都は違うの?」

スピレアがどこか嬉しそうに笑いながら聞いてきた。

こちらにわかりやすいようにわざわざ地名を言い換えて。

俺に話を信じてくれたのか?

いや、ただの好奇心だろう。

そんな感情を抱くような視線をこちらに向けてくる。

「京都にこんな美しい星空はな…かったはず。」

そんな視線を気にせずに記憶を辿ってないと断定しようとする。

やはり、京都の夜空を思い出せない。

思い出せないので少し言い淀み、不安そうに言った。

「何それ?変なの。」

スピレアがその答えを聞いておかしそうに笑いながら返してくる。

思い出せないのだから仕方がないじゃないか。

そう応えようとする。

「アナタ達、何しているの?置いていくわよ。」

応えようとすると少し遠くの方からグラッドが呼びかける。

隣に居ると思っていたが先に1人歩いて行ったようだ。

「今行くー!!」

スピレアがグラッドに返す。

そして、タタタタタっとグラッドの方へ走り出す。

「アスターさんも!!」

走る途中でこちらを振り返りスピレアが急かしてくる。

その急かしに呼応するように小走りでスピレアの背中を追った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ