226.ひさしぶりの清掃員の任務
「雪、重……!!」
新年から一か月ほど経過して、今は二月である。
「大丈夫かい? シューちゃん」
「は、はい! 大丈夫です!」
翔太は今回はメイン任務の清掃員の任務に取り掛かっていた。
モネーレの残滓でカダーヴィルが出ないよう、細心の注意を払って清掃道具で綺麗に取っていく。しかし、東京より比べてドイツの雪は多い。
ドイツも一応雪国……なのか? いや、どっちかといったらたぶんロシアなんだろうけど。
でも日本にいた時だったら、北海道の人が冬の時期に床暖とかいれた部屋でアイスを食べる、という話を聞いたときのあの衝撃はすさまじかったのを覚えている。
雪国の人たちも、いろんなところで床暖とかそういうの取り入れてあるんだろうか……?
俺の部屋、そういえば床暖入ってなかったな。
じゃあ、今度、お金が溜まったら入れてみるのも手か……?
「気を付けてね、雪かきは腰に来るから」
「あ、はい……清掃道具に雪かき道具もあったのは意外だったけど、雪って雨とか水が溜まるとかなり重いんだなって初めて知りましたよ」
「清掃道具がもう少し、腰に優しい物であればいいけど技術員たちが頑張って作ってくれているらしいから、期待して待とうよ」
「そうなんですか、楽しみですね!」
「うん、今度お願いしてみるのも手だよ?」
「じゃあ、サポーターみたいなのがあると結構楽かも、学生時代はよくお世話になりましたよ」
他の運動系の部活の掛け持ちしていた時、サポーターほど体に優しい物はないからなぁ。
プッツェンさんは顎に手を当ててうーんと、唸り始めた。
「サポーターかぁ……そういえば、私の息子がね。建築関係の仕事をしているんだよ。頑張り屋なんだ」
「いい息子さんなんですね」
「それがね? 建築業とかって結構重たい奴持つんだよ。だから腰に響いたりするから腰回りに付けるサポーターが会社から支給されたことがあったらしいんんだ」
「あ、きっと楽ですよねそれ!」
「うん、ちょっと技術員に相談してみよっかなぁ」
「じゃあその時は、俺も一緒に行きますよ」
「え? いいの?」
「もちろんですよ! 一人より二人の方が申請したら通りやすいでしょうし」
「そっかー……シューちゃんは優しいねぇ」
「そんなことないですよ、俺はまだまだ未熟だからいっぱい吸収できるところはしたいので! プッツェンさんのお話もとっても勉強になります」
俺とプッツェンさんはのほほんとした会話をしながらカダーヴィルが出ないよう、細心の注意を払って清掃活動を行った。




