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疾走者の不変世界(リフレインソング)  作者: 絵之色
第八章 煌めく流星の涙
238/352

227.とある日の休暇にて

 翔太は休暇を貰い部屋に籠って、あるものをやろうと決意していた。

 それは何か、それは……!!


「よーし! 今日はゲームするぞー!!」


 ドイツで新たに購入した日本のゲーム機で、最新のゲームをプレイしようと楽しみにしていたのだ。収入は結構いい感じなので、やはりオタクな自分にはゲームはやめられないのである。

 ……ニートになってから目覚めた趣味、ともいえるけど。

 そんな悲しいこと言ってたら、絶対に辛くなるので今回やるゲームを見る。

 ゲームタイトルはファルベっていうシンプルなタイトルである。

 白い額縁の目の前に少年が立っており、手に持っている絵筆は筆先が虹色の絵の具が付いているという表紙のケースが印象的なゲームだ。

 ゲームの内容は、白紙の世界を主人公である少年、クリストファーが色の失った世界を色づかせていく、というのが大筋のストーリーだ。

 多分、よくあるアクションケイトも違うような気がするが、とりあえずやってみたらわかるだろう。


「おお……本当に白紙だ!」


 ゲームをスタートさせると、真っ白な画面が映し出される。

 下から金髪の少年が現れる、おそらくこの子がクリストファーなのだろう。

 ぬるぬる動いて、ゲームとして中々の出来なんだろうな、と強く思う。

 ドイツ語で、黒い文字が出てくる。ドイツ語を勉強してきた自分にもわかりやすい言葉だった。


「……えっと、助けて、世界を………?」

 

 何か、壮大な世界観なのはひしひしと感じるけど、一体何なんだろう?

 黒い文字は一本の線となり、少年の頭に落ちて一本の絵筆になる。

 少年は絵筆をそっと触れる。


「ここから、ゲームが始まるんだ……!」


 ゲームのオープニングなのか、少年が楽しそうに振る絵筆からたくさんの絵の具が飛び散って行く。画面にへばりついたように液体がだんだん消えていくと色が付いた製作者人の名前が書かれていく。こういう演出、おしゃれだなぁ……!


「坊や、このゲーム好きなの?」

「だって、日本人のシナリオライターとドイツ人のグラフィック担当の人がタッグで組んで作ったって聞いちゃったら、そりゃやっぱり気にな……って、ヘクセさん!?」


 真後ろから声をかけてくるヘクセさんに俺は思わず声を上げる。

 神出鬼没、が印象的な彼女でも俺の部屋に無断で入ってくるとは思わなかった。


「去年、青年のお願いを私は聞いたわよね」

「え? あ、そうでしたね。あの時は本当にありがとうございます」

「そう、今度は私からのお願い、聞いてくれる?」

「お願い、ですか?」

「そう……破戒の囚人院のある殺人鬼と会ってほしいの」

「殺人鬼……?」

「そう、殺人鬼のある女に、ね」

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