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210.クリスマス前の準備 3

 俺はマキシムさんと一緒にアンソ〇ポジーへと入店して、色々と物を見て歩いていた。

 中の雰囲気もオシャレで、素敵な空間でちょっと……いや、かなり慣れない。

 食器はセンスあるデザインのものが多くあって、迷ったりした。


「お前はクリスマスツリーはもみの木にすんのか?」

「え、あっと……アルシュさんに聞いたから、どうせならドイツらしさを味わいたいので購入しようかと……」

「そっか、通販で買わねえなら今度一緒にもみの木売ってるとこ教えてやるよ」

「え!? いいんですか!?」

「だってお前、初めてのドイツでのクリスマスだろ? なら、先輩の俺が色々と教えてやろうと思ってだなぁー」

「ありがとうございます! マキシムさん!!」


 マキシムさんに全力でお礼を言うと、たじたじと少し照れたようにマキシムさんはそっぽを向く。


「……なんだよ、嫌そうな顔はどうした?」

「だってマキシムさんならこういう時茶化すのに優しくしてくれるなら、全力でありがとうって伝えるのおかしいことじゃないじゃないですか」

「……そーかよ」


 翔太は口元に手を当てて、ハッとする。

 もしかしてカッターさんみたいなツンデレ系……? いや、カッターさんより隠れツンデレタイプ……? と思ったりしていると、マキシムさんからチョップされた。


「あだ!! 何するんですか! マキシムさん!」

「変なこと考えてんじゃねえよ、バレバレだっつーの」

「ひどいですよー!! 俺、父さんにもチョップされたことないのに!!」

「……で? リアナとのクリスマス用の雑貨買うんじゃなかったのかよ」

「あ! そうでした! ……でも、マキシムさんたちやみんなとクリスマス会もしたいなぁ」


 頭を擦りながら、翔太はぽつりと夢を口にする。

 リアナさんと一緒に過ごすクリスマスなんて、特別なのは間違いない。

 だけど、だけどだ!! ニートでオタクだった俺の周りにクリスマスを誘ってくれる友人なんてだーれもいなかったし!! 一人ケーキなんてやったこともあるけど……あれほど虚しいものはない。


「あ? 青鳥でもクリスマス会あんぞ、昼の間だけだけどな」

「え!? そうなんですか!?」

「夜はそれぞれ都合あるだろうから、ってことでな。夜だと仕事の確率高いだろ?」

「あ、それもそうですね……」


 クリスマス当日に、リアナさんも俺も任務が入らなければいいけど……今の所は、大丈夫なんだし! できる範囲で仕事を終わらせてしまえば、大丈夫かもだよな! うん! そうだ俺、前向きになれ!!

 俺はマキシムさんと一緒にリアナさんとクリスマス当日に用意する雑貨を更なる物色を開始した。

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