205.クリスマスに誘えた報告
俺はリアナさんに誘えたことに舞い上がって、スマホのグループラインで報告することにした。
『皆さん! 聞いてください!!』
『ん? お、シルバー、クリスマスの日に誘えたのか!?』
『はい!』
『おお、よかったじゃないか』
最初にコメントしてくれたのは、ブークリエさんだった。
次はアルシュさんからのコメントが入る。
『ブークリエさんやアルシュさんはどう過ごすんですか?』
『ああ、俺は家族と過ごすよ。今回は祖母がアップルパイを用意してくれるんだ』
『そうなんですか! ブークリエさんは……?』
『……言わせんな! ボッチだよぉ!! くぅう!!』
あ、誘える人、いなかったんだ。
ちょっと申し訳なくなるが、マキシムさんの返信は来ない。
忙しいのかな?
『泣くな、ブークリエ。もし余ったらアップルパイやるから』
『本当だな!? 嘘じゃないな!?』
『ああ、もちろん』
『じゃあ、俺も後日ならお酒とか持っていきますね、赤ワインとかでいいですか?』
『おう、頼んだぜ!!』
ブークリエさんが元気を取り戻したことにホッとしながら、ポロンと、マキシムさんのコメントがやって来る。
『お前ら何話してんだ?』
『あ、マキシムさん。マキシムさんはクリスマスどう過ごすんですか?』
『そういうお前はシルバーと過ごすのか?』
『あ、はい……当日までに任務がなければ、ですが』
『そうかそうか、青春を謳歌できるうちにしておかねえと後悔すんぞ』
『えっと、忠告ありがとうございます』
……マキシムさん、なんだかんだで誰と過ごすのか避けてないか?
やっぱり、エレンさんと過ごすのかな?
『で? お前は誰と過ごすんだよ』
『あ? 教えねえ』
『なんでだよぉ!!』
『お前、ぜってぇ言いふらすからヤダ』
『言わないから! 言わないから教えてぇ!?』
『ヤダ』
『まあまあ、ブークリエそこまでにしてやれって、マキシムにも都合があるんだろう?』
『えー!? でもよぉ』
『俺も気になります!』
俺はブークリエさんが畳みかけているのに乗って、一緒にマキシムさんのクリスマスに一緒に過ごす相手が誰か聞き出そうとした。
『ブーちゃんはグラビティの話、ガキにはシルバーの今後の話を一切しなくていいなら考えてやる』
『すみませんでしたぁあああああああああああああああ!!』
『俺らが悪かったぁああああああああああああああああ!!』
『おうおう、というわけで俺はもう寝るわ』
『あはは、お休みマキシム』
アルシュさんのコメント以降、マキシムさんの返信は止まった。
俺はブークリエさんを慰めるために、猫のスタンプで労った。
『ブークリエさん、今回は残念でしたね……』
『ああ、アイツぜってぇモテるからいろんな女子と会ってるんだろうさ……!! イケメンいいよなぁ!! アルシュも絶対モテるのに女の影見せねえしよぉ!!』
『あはは、俺はお前らとこうやって話してる方が楽しいよ』
『アルシュさん……!!』
『アルシュ……!!』
『あ、俺この後用事があるんだ。悪いな二人とも』
『いいえ、お気になさらず!』
『おう! 了解だぜ!!』
俺とブークリエさんだけになって、二人で色々雑談することにした。
『それで、ブークリエさんはグラビティさんが好きなんですか?』
『あ、っと……坊主には昔の俺の初恋の人に似てるって話はしたよな?』
『はい』
『……なんでも、グラビティは兄弟がいるらしくてな! もしかしたら、ソイツかもしれねえのよ!!』
『よ、よかったですね』
『ああ、今度会わせてもらうことになってるんだ! 休暇の時だけど、クリスマスの時じゃねえのが残念だけどな』
『そうなんですね』
『おう! 坊主はクリスマス、シルバーと一緒に楽しめよ!!』
『はい!』
『それじゃ、俺休憩終わったからそろそろ任務に行くわ! おやすみ坊主!』
『はい、おやすみなさい』
ポロンと俺はラインをするのをやめて眠る準備を始める。
やっぱりみんなそれぞれ予定はあるけど、やっぱり男同士でのこういう会話って本当に楽しい。
翔太は心にリアナとのクリスマスの日を楽しみにしながら就寝した。




