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『緋色の剣聖、狂気の戦闘医と旅に出る――敵を解体して命を繋ぐ、歪なカルテの行軍録』

作者:塩塚和人
最新エピソード掲載日:2026/06/03
「――お前が血を吸うための敵なら、私がいくらでも斬ってやる」
かつて「緋色の残光」と恐れられながらも、大義を失い前線を退いた赤髪の剣聖、ミレイユ。
彼女がかつての戦友に導かれて遭遇したのは、敵の死体を平然と解体し、その生血(生命エネルギー)を味方へと還元する狂気の戦闘医、リュミナだった。
美学を重んじ無駄な殺生を嫌うミレイユと、結果のためなら手段を厭わない現実主義のリュミナ。
最悪の出会いを果たした二人の前に現れたのは、組織に使い捨てられ、魔導核の崩壊を待つばかりのホムンクルスの子供、ルカ。
通常の治癒魔法では拒絶反応で即死するルカの命を繋ぎ止める唯一の手段は、リュミナの扱う「吸血の禁術」だけだった。
趣味の悪い医術だと嫌悪しながらも、小さな命のために長剣を再び抜くミレイユ。
自らの身体すら実験台にしながら、歪な執念でルカを生かそうとするリュミナ。
そして、二人の暴走に胃を痛め続ける重装の盾職、ベルンハルト。
これは、お互いを決して認め合わない二人の天才が、一人の子供を「人間」に変えるために大陸の果てへと突き進む、歪で切ない再生の物語。
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