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鬼の捕獲を目指して

 異変の元凶という事は、エイダと同じなら弱らせれば人間に戻るはずだ。老人を攻撃するのは心苦しいが、なにか余計な行動をされるより前に弱らせて人に戻しておこう。マオウグンに関する話はティエスカに戻ってから聞き出せばいいしな。今は、黒子が鬼を増やしたり笛で指示を出したりするのを防ぐ方が良い。


「剣で……いや、再生しないという保証は無いな」


エイダの場合は斬られた腕が一瞬で再生していたのだが、今回はあの時と比べて、生き物としてもまるっきり違う。エイダは木の人間だったからか再生能力があったのか、はたまたマオウグンだから再生能力があったのかが不明確だ。なにしろ、異変の元凶と戦うのは今回が二回目。全然マオウグンに関する情報が足りていない。


「魔法で弱らせたいが……効くかどうか試そう!」


先程、炎魔法で攻撃された時は全く効かずに吸収されたように見えたが、アレは敵が魔法全ての無力化する為にああなったのかがわからないので、一度、異なる属性の魔法を、魔力を抑えて放ってみる。


「"放電(スパーク)"!」


バチッ


「ぬおっ!?」


これは、どう見ても効いているな!痛そうな声を出したし、布にも少し傷が付いた。これで雷魔法が効く事がわかったし、あとは攻撃を続けて弱らせよう!よーし、それならこの技を使うか!


「うおおおおおお!これでどうだ!」


両腕からずっと雷を発生させて黒子に攻撃し続けていく!


「ぐおおおおおっ!?」


よし、着実にダメージを与え続けられている。そして、見たところ再生や回復しているようには見えないな。顔が次第にボロボロになっているのに治る気配がない。これは、俺が絶え間なく攻撃しているからかもしれないが。


「ぐううっ……!やめんか!」


ビュンッ


「あぶねっ!」


黒子が手に持っていた鉄扇をこちらに投げ付けてきた!慌てて回避できたが、電撃からヤツを脱出させてしまった。


「ケホケホッ……フーッ」


身動きの自由を取り戻した黒子はおもむろに袖から、鬼が飛び出る丸い玉を取り出した。そして、それをスービエ村に向かって投げた!


「あ!オイ、村を狙ったのか!なっ、鬼があんなにたくさん……!」


並大抵の戦力を持った人では絶対に敵わない鬼、それが飛び出す玉を一十個も投げた黒子。そして、地面に落ちたその玉からは鬼が一十体ほど現れた!このままじゃ、村のみんなが一方的に殺されてしまう!


「"フラ……"!」


ジャラッ


「くっ、またか!」


飛び立とうとして飛行(フラウェ)を唱えていると、再び鎖分銅を体に巻き付けられてしまい邪魔をされた。


「先程の礼、たっぷりさせてもらうからのぅ」


鎖を常にピンと張れて歩きながらも手元に一つ残った鉄扇を構えて近付いてくる。運悪く、手のひらが自分の方に向くようにして縛られてしまったので技も撃てないし……またピンチになってしまった。


「さて、ウヌを殺して、村の記録を取るとするかのぅ」


これはヤバい……!もう、俺か黒子、どっちが生き残るか決まるという状況になってしまった。黒子を弱らせて人間に戻したとしても、村に向かっている鬼達が消滅する訳じゃないだろうし、もはや、弱らせて捕まえる暇もない。

可哀想だが、村にいる、フォイユさん達やみんなを守るためにこの黒子は倒し……いや、殺さなければならない。


だが、どんな方法で倒すべきだろうか。無重力状態になり勢いよく突進する技は、一度使ったから警戒されているだろうし、やめておくべきだろう。縛られてて剣もまともに動かせないし、あとは魔法でなんとかするしかない……!よ、よし。策は思いついたから、覚悟を決めるぞ!どうやっても、俺も痛いやつだからな!よし、相手を引きつけてから……今だ!


「"電爆撃(サンダー・ボム)"」

「ん、なんじゃあ!?」


ドラゴンをワンパンで倒す事ができるほど強力な雷魔法を、俺自身と相手を巻き込みながら放つ!


バチバチバチバチッ!


「ぐおおおおおっ!?」

「いてええええ!!!」


黒曜の鎧でかなりダメージが軽減されてるとはいえめっちゃ痺れるううう!くっっっそ痛いいい!


プスプス……


「はぁ、はぁ……終わった。ヒール」


すぐに治せるから痛いのがずっと続かないのがめちゃくちゃ助かる。もしこの回復機能が無かったらこんな無茶な自爆攻撃は死んでもやりたくないな。


「ヤツはどうだ……?」


見ると、全身がボロボロになった黒子が地面に倒れており、次第に来ている布を含めた全身が黒い煙に変わり始めた。身動き一つも取れていないし、きっと死んだのだろう。合掌。


「これで鬼も全部消えるはず……!」


手を合わせて死者を弔ってから、村へと向かっている鬼が消滅したかどうか確認する。さて、全部消えてるかな……?


「ウソだろ……消えてないじゃねーか!」


リーダーが死んだというのに、鬼は依然として存在し続けて、村への侵攻を進めている!しかも、体が黒い煙に変わっていく気配すらない!これはマズイ。早く行かないと、スービエ村のみんなが犠牲になる!

鬼だけに暗器使い……というのが黒子の発想元かは忘れました。あと本当は瞬殺の予定でしたが、文字数を埋める都合でめっちゃ強さ盛られました。

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