表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/59

ドラゴンキングの行方

 さてと、もし倒れて無かったら近付いた時に()まれてケガをするかもしれないし、念の為にドラゴンがちゃんと倒せたか確認する為に攻撃しとこ。


「"薙ぎ払う雷(カッティング・ボルト)"!」


攻撃したけど動かないし、どうやら一撃で倒せていたようだ。じゃあ、ドロップアイテムを拾って魔道具店に帰るとするか。


「すまなかった。しかし、今回も貴様に頼ってしまったな」


マーレスのヤツが近くにやってきた。コイツ、さっきは容赦(ようしゃ)なくぶっ飛ばしやがって!確かに一刻(いっこく)を争う状況だったけど、もっと加減してくれよ!ったく、お姫様抱っこされた時はちょっとアリだと思ったけど、やっぱコイツ嫌いだ!


「なにも剣でカッ飛ばさなくても良かったんじゃないか〜?」

「すまない。実は、オレの大切な人がドラゴン達に狙われていたんだ。だから、気持ちがはやる余り加減が出来ていなかった」

「大切な人……?」


え、それって俺の事じゃないのか?だって一目惚れされたし、お姫様抱っこまでされたし……って、なんで嫉妬(しっと)してるんだ俺は!大切な人が何も恋人とは限らないだろ!恐らく、友人か仲間の事を言ってるんだろうな……うん。きっとそうだ。


「ところで、貴様が倒したドラゴンの中にもキングは居なかったのか?」

「居なかったな。キングは他のドラゴン達と比べて戦闘能力が高いが、どれも手応えは変わらなかった。まぁ、実はあっさり倒せていた可能性も無くは無いが」


倒せていなかったという事は、この場にはそもそも居なかったという事になる。今までには無かったパターンだ。


「基本的にキングは他の子分達と行動を共にするが、今回は居なかった……つまり、キングは子分だけをティエスカ襲撃に向かわせたのか?」

「なら、どこかに潜んでいるという事になるな。後でドラゴン達が住む森を調査しよう」

「そうか、よろしく頼む」


しかし、なぜドラゴンキングは姿を現さなかったんだろう。「犯人が禁断の果実をドラゴン達の長老に食べさせたけれど老衰(ろうすい)で動けなかった」とかの理由があるのか?それとも、リーダーだけを残して置いた理由でもあるのか?そもそも、犯人はなぜ王都ティエスカを狙う事に固執(こしつ)しているんだろう。

あー、わからない事が多すぎる。犯人を捕まえない限り真実はわからないな。


「王都が少ない被害で守られたのは貴様のおかげだ。どうだ?オレ達、冒険者仲間とお祝いにパーティーでもしないか?」


またか。前もお礼がしたいってしつこかったっけ。そう言われても、鎧を脱いだら正体がバレるからご飯なんて絶対に食べに行けないぞ!


「すまないが、今回もお断りさせてもらう。そして俺は、誰とも仲良くするつもりはない。じゃあな。またいずれ、戦場で会おう」


あー、腹減った。まだ気持ち悪さが抜けないけど、戻ってエオルと朝ご飯食う約束があるからすぐに帰ろう。エオルは朝パン派かな?って、ここ西洋風の異世界だからおにぎりは無いんだった。


チャキン


「ん?」


マーレスの動きに反応して振り返ると、ヤツはなぜか剣を構えていた。もう敵は居ないってのに、いきなりどうしたんだコイツ?


「どうした?まだ何か敵が居るのか?」

「いや、もう敵は居ない。だが、オレはどうしてもお礼を受け取って欲しくてな」


……もしかしてコイツ、俺を倒して連れ去り、強引にお礼をさせようとしてるのか?


「要らないったら要らない。まったく余計なお世話だ。別にパーティーというか、人の多いところが全般が好きじゃ無いんだよこっちは」

「なら、どんなお礼なら喜ぶんだ貴様は」

「え〜〜?美味しいフルーツとか、高級なステーキとか?」

「なら、高級な店を予約して連れて行ってやろう。人が多いところが苦手なら、オレと二人きりでどうだ?」


エスコートしてもらうのは魅力的だけど、結局顔を出さないと行けないからダメじゃん!しかも、二人きりとか完全にデートじゃねぇか!あと、コイツに正体がバレたら説明がめっちゃややこしくなるから絶対にバレたくない!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ