ゲームのあの子に思いを馳せて
「本があるなら図書館があるはずなんだけど、場所知らないんだよな。しゃーない、適当に歩いてれば見つかるだろ」
見切り発車で行くよりもあらかじめエオルに聞けばよかったなと思いつつも、自分から言い出して別れた手前、戻るのも恥ずかしいしな。意地でも自力で見つけてやる。
「そういう大きな施設は人の多いところにありそうだし、城の近くに行こう」
いざ到着すると、やっぱ城の周りは栄えてるなー。人も多いし建物も大きい。にしても、立派な城だなー。ティエスカの王女様は少女だっけ?めっちゃ可愛い設定だったから会えたらいいなー」
まぁそうそう出会えるわけないか。つーか、たくさん人いるのに異変に関する噂は聞かないな。……あ、これって図書館じゃないか?
大きな図書館の中は、古今東西様々な本が並んでいる光景が広がっており、その中から植物に関する図鑑が揃っているコーナーにやってきた。
「ああっ、あったあった。植物図鑑。どれどれ……?」
…………あまりに分厚い本なので全部に目を通しきれない。もういいや、諦めて流し読みして挿絵だけ見よう。
…………ない。それなら、範囲を絞るか。危険な植物がまとめられた本も読もう。
……ダメだ、載ってない。これだけ情報が出てこないって事は新種か?それともやっぱり、この世界に異常が起きてるって事か?
「仕方ない。あとは街で噂が流れてないか聞くついでに街を知る為に歩くかー」
いやー、ティエスカの街ずいぶん賑わってるなー。おー、ここはショッピングモール?いろんな店が入っている施設もあるな。おおっ、これはゲームで見た噴水のある広場じゃないか!でも、めっちゃ広くなってる!何人集まれるんだってくらいの面積だ。城にも近いし、全校集会みたく、ここで何か発表を行ったりすんのかな?
…………いやー、とても一人じゃ街を回りきれない。誰かに案内してもらえたらなー。でも、休日のエオルに頼むのも申し訳ない気がするな。
「そういえば、俺の推しはどこにいるんだ?同時期に登場したキャラであるマーレスとは会ってるのに……どこにいるんだろう?」
同人誌やイラスト投稿サイトで一十年前からお世話になってるあの人に会えば、男としての気持ちを思い出せるはずなのに……。思えば、あの人のデザインが好みだったからアンリミテッド・フィールドを遊び始めたんだっけ。
いずれ彼女に会える事を願って……ふわぁー、今日は自爆したりお姫様抱っこされたりして疲れたし、風呂入って帰って寝よう。
「明日、マーレスのヤツが聞き込んでくれるだろうし、もうアイツに任せて俺は仕事しよう。そしたら情報を掴んだアイツが勝手に喋りにくるだろー」
あー、焼き魚美味しかった。さて、明日も仕事だし寝るかぁ……。
お世話になる(意味深)




