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後日談:後編1

【さてさてみんなも集まったことだし、始めようか】

「え?何を始めるの?」

【昨日から変わりないかとか、体は大丈夫かとかの確認だよ】

「なるほど!因みに私は動けるくらいには大丈夫だよ!」

【まぁ、私が仮止め程度はしたからね。でも、過度な運動をしたら多分またちぎれるから、あとでちゃんと専門の人に直してもらおうね】

「りょーかい!」


 目の前で六架と途野さんが軽快なトークをしている中、僕のRAMのような頭は処理が追い付いていなかった。

 今現在、僕たちは神社の中にいる。それも、昨日訪れた時よりもずいぶんと変わった状態の神社だ。


 立地は同じ、形も同じの神社。ただ、この神社は昨日のものとは絶対に違う。


 なぜなら、新築だから。


 いや、新築になっただけなら驚かないが、昨日の今日で新しく建物を建てることが可能かと考えた時、全会一致で不可能と答えるだろう。

 どこかのギャグマンガであれば法隆寺を一日で建てることも可能だろうが、あいにくここは現実世界。漫画のような理屈は通用しない。


 内装についても全く変わっていて、牛皮のソファや生徒会室にあったような大層な机。壁に掛けられた二枚の創部許可証はかなりの存在感を放っている。

 本棚には六法全書や漫画本、オカルト本から呪法百禁まで、混在してはいけないようなものが棚にまとめられている。


 アンティークな食器が洋風の棚に所狭しと並んでいる。もちろんアンティークというのは前の神社のようにいたずらに年月を過ごして廃れているわけではなく、美しいまま年月を経ているという事だ。


 そしてここで生活しようと思えばできるくらいに冷蔵庫やレンジなどの家電、シンクも用意されている。

 お悩み解決部の待遇良すぎないか?


「あの~」

【ん?どうしたの己喰君】

「いや、ここってもともと神社があったところですよね?」

【ん?今も神社が建っているだろう?】

「いや、そういう事じゃなくて、えーっと。ここって一昨日壊れた神社があったところですよね?」

【あぁ、そういうことか。うん、そうだね。因みにこの建物は迷宮解決部ランク一桁の皆の一限目を休ませて作ってもらったんだ。これが生徒会長の特権だよ】


 生徒会長の特権って昔の王みたいな権利なのか。

 学校にかかわる事なら何でも命令出来そうだな。


「今日も思ったんですけど生徒会長の特権ってそんなに強いんですか?私今日公欠にして貰っちゃったし。そうだ、多分優君もそうだよね?」

「うん。いきなり電話が来たときは何かお咎めの電話だと思ったけどね」

「え、優君自分から電話してないの?駄目だよ、休む時は自分から電話しないと。もしかしたらサボろうとしてたの?」

「いや、僕は学校に行くつもりだったからさ」


 片喰さんからしたら休む大義名分があるうえで休もうとしないことはあり得ない事なのか?

 でなければ電話しないことと学校をサボることはイコールで繋がらないだろうし。


「え、あんな深夜まで頑張ってたのに?!」

「うん。頑張ろうと思えばまだ動けたからね」

「偉いね……私はサボろうか迷ってたもん」

【それは聞き捨てならないね。途中まで電話もなしでサボろうとしてたの?】

「あぇっ!?いや、そういう訳じゃ……」


 片喰さんがあたふたと顔の前で手を振り回す。

 仕草から焦っているのが目に見える。

 この仕草可愛いな。


 ……別におかしなこと言ってないよな?


「だいじょーぶだよ己喰ちゃん!私はサボったから!」

「何が大丈夫なんだよ。サボったことはなんも偉くないぞ?」

【優君の言う通りだよここちゃん。電話に出なかったときはどうしたのか焦ったよ。台本には電話で話す内容が書いてあったからさ】

「ね!あそこまで焦ったみっちゃんはもう一生見れないんじゃないかな?」

【意地悪だね】

「えへへ~」

【褒めてないよ?】


 またまた始まるラジオトークと遜色ない掛け合い。

 いや、それは過言か。そこまで歯切れのいい会話をしているわけではないし、そもそも僕はラジオを聞かない。

 というか、そんなに途野さんが焦っていたのか。ちょっと見てみたいな。


【まぁ話を戻すと、その一桁台の皆がかなり張り切ってここを作り直してくれたから内装とかがかなり凝ったものになってるんだよね】

「なるほど……でも電話した段階ではここ出来てなかったんですよね?」

【まぁ、そうだね。でも皆なら作れると思ってたから、前もって話しておいたんだよ】


 淡々と話しているが、この一言で一桁台にどれほどの信頼を置いているのかがわかる。


【そうだ優君とここちゃん。今日からここは君たちの部室だから、自由に使ってね】

「本当に!?ありがとー!」

【気にしなくていいよ。んで、それは置いておいて】

「いや、置いておけないですよ!本当に僕たちがここを自由に使っていいんですか!?」

【うん、良いよ】

「え、あ、えーっと、ありがとうございます」

【だから気にしなくていいって】


 勢いに飲まれ流されたが、やはり僕はお悩み解決部の部長になってしまったらしい。

 お金どうやって稼ごうか。お先真っ暗とはまさにこの事。


【あ、因みにこの部活動はお金が出るから。時給926円、週休二日、一年間に使える部活の経費は12万3000円。そういえば依頼解決につきボーナスが出るから。依頼の難易度によってはボーナスの額は変わるよ。因みに最高で出るボーナスは10万円ね】

「この部活に就かせていただき有難う御座います。悩み解決に全身全霊尽くしたいと思います。これからの活動頑張るので、ぜひともどんな些細な事でも相談してくださいね」

【おぉ、こりゃあ頼もしい】


 現金が絡めば話は別だ。

 そりゃあ僕だって人間だし、お金に弱い。


「ゆーくん現金すぎない?」

「うるさい。っていうか心を読むな」

誠心誠意お話描きます。

感想、ブックマーク、評価貰ったらめっちゃ喜んでめっちゃいい作品描きます。


ブックマークの文字を押せばブクマ完了。評価はページ下の星をポチっとすれば出来ます。

感想は話の下部分で書くことができます。


なのでよろしくお願いします。




たのむ~

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