中編:3
16:40。どうせやる事もない僕は予定時間よりも早めに学校にたどり着く。
部活棟の窓からは光があふれ出ていて、まだ部活動に勤しんでいることが伝わってくる。
僕の元居たパーティの部室も明かりがついているので、ほかのパーティと例外なく活動をしているようだ。
幸運の僕が消えた事でのしわ寄せを心配していたのだが、活動できているようだしまぁ大丈夫だろう。
「さて、向かうか」
昨日六架が先導してくれた道を思い出しながら、神社跡地へと向かう。
窓から流れ出る光のお陰で足を滑らせるようなことは無かった。
道には迷った。
いや、仕方がないじゃん?
記憶力が乏しいんだよ。脳のストレージが全く足りてないんだよ。ROMよりかRAMみたいな頭なんだよ。記憶より瞬間的に頭を回転させることの方が得意なんだよ。
という言い訳をしたところで、まぁ道の途中に迷っていることは確かで遅刻する可能性もかなり大きくなってきた。
心が弾んできた。要するに鼓動が高まって焦ってきた。早めに学校に着いたのに、それでいて遅れるなんてことがあればもうどうしようもない。
さて、気づいたときには生徒会室の前まで足を運んでいた。
僕が遅れることなくあそこへ向かうためには道を知っている人に頼むしかないし、後輩は先輩に頼れって言っていたし。
目の前の大きな洋風の扉を三回ノックして、中へと声をかける。
「失礼します」
【ちょっと待ってね。今コート来てるからさ】
「……?」
【よし、それじゃあ行こうか】
大きな扉が重々しく開き、そこから途野さんが現れる。
【よし、それじゃあ行こうか】
茶色で足首の辺りまでの丈がある、かなり大きめの体に合わない無骨なコートを身にまとっている。
いや、大きめというか途野さんが小さいのか。恐らく身長は153cmあたりだろうか。
【なんだい優君、私の事をじろじろと見て。私の体に変な所があるのかい?】
「いや、そういう訳じゃ」
【まぁ良いか。とりあえず困ったときに先輩を頼るようになったのは進歩だね。ただ、頼る内容はかなり酷いものだけど】
「それに関しては何も言えないです……」
自分でも情けない事というのは理解している。
この恥ずかしさ、恐らく今僕の耳は限りなく真っ赤になっているだろう。
【まぁそこは良しとして。後輩との雑談も楽しいけれど後五分で約束の時間だし、皆の事を待たせても悪いし。そろそろ向かおうか】
「え、皆?」
【うん。己喰君とここちゃんが待ってるよ】
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