後日談:中編1
やべ、今手が泡だらけで出られない。
えっと?まずは水で手を洗って、そしたら手を拭いて。
スマホそういえば食卓に置いてきたな。早く取りにいかないと。
かかってきた電話に慌てて出ようとしたが、スマホのある場所まで行こうとしたあたりでコール音が切れる。
折り返し連絡しないとか。折り返しってなんか緊張するからあんまりしたくないんだよな。
今度洗い物をするときは身近にスマホを置いておこう。なんて反省をしていると、次は固定電話に連絡がかかる。
今度は洗い物をしているわけでもないので、すぐに電話に出た。
「もしもし」
【おはよう。何か取り込み中だったかい?】
電話越しでも想像できる無表情。無感情な声の主は途野さんだった。
「いや、特に何も。しいて言うなら洗い物をしていたくらいですね」
【なるほど。とりあえず洗い物は続けていていいよ。どうせそんなに長話はしないからさ】
「じゃあお言葉に甘えて」
電話をスピーカーにして、洗い物を再開する。
恐らくカチャカチャと皿のぶつかる音が聞こえているだろうが、まぁ許可されたし気にしなくてもいいか。
「そういえば何の電話ですか?」
【いや、今日は学校に来るかなと思って。昨日は中々大変だっただろうし、休んでもらっても構わないよ】
「いや、大丈夫です。むしろ途野さんとか片喰さんの方が心配ですよ」
【己喰君は休むってさ。私の方は大丈夫。】
「それならよかったです。あ、因みに僕は学校行きますね。皆勤賞取りたいし、そもそもそんなに疲れてないんで」
疲れていないというのは全くの大嘘なのだが、皆勤賞を取りたいというのは本当だ。
皆勤賞を取っておくと進学が楽になるし、それに現在受けてる奨学金もちょっときつくなるかもしれないし。
【本当かい?生徒会長権限で公欠にできるから皆勤賞には何の問題もないけど、疲れていないなら休まなくていいか。じゃあ学校に来てね】
「あ、なんか疲れがどっと出てきました。公欠にしてもらってもいいですか?」
生徒会長の権限つっよ。なんだよ自由に公欠にできるって。
生徒会長ってそんなに強い権限を持っている人だったっけ?それともうちの学校の生徒会長権限が強いだけなのか?
【全く、最初から疲れてるっていえばいいのに。昨日も言ったと思うけど、先輩には甘えるもんだよ?己喰君に電話したとき、というか電話が来たんだけど、一言目が体が重いので今日休みますだったよ】
「そうなんですね」
そんな連絡をするのか。片喰さんと途野さんはかなり気心知れた仲なのかもしれない。
そういえばあだ名で呼んでいたし、そもそも夜深くなってから学校に呼び出したりしていたし、今考えたら仲の良さを感じ取れる部分は多々あったような。
【ま、公欠にする代わりに、今夜学校に来てもらいたいんだよね。ちょっと話があるんだよ】
「夜に学校?話があるなら電話の繋がっている今にすればいいんじゃないですか?」
【至極簡単に言うと優君の経過が気になるんだよ。実際に会ってみないと外見とか中身が分からないからね】
「あ、そういう事ですか。わかりました、何時ごろに行けばいいですか?」
【うーん、大体午後の七時ぐらいかな。その時間にお悩み解決部の部室に集まってもらえるかな?】
……ん?
「すいません、どこに集まればいいって言いましたか?」
【ん?お悩み解決部の部室。要するにあの神社のある場所だよ】
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