先輩に堕とされる話
全く知らない電話番号からの電話。
携帯をその時の気分に合ったものを持ちたいという驚愕的な理由から、ほぼ週一のペースで変えている姉からの電話だと思い電話にでる。
「もしもし、どうしたのこんな時に」
【優君に聞きたいことがあってね。それに、優君も私に聞きたいことがあると思ってさ。迷っているなら生徒会室に早く来るといいよ。言ったと思うけど、暇つぶしや無理難題が立ちふさがったらここに来るといい。ちょっとぐらい友人には頼ろうぜ?】
「……え、途野さん?」
予想していた人が出ず、代わりに候補にすら出なかった人間からの電話。
余りに想定外だったので思考が止まる。
少しの間無言でいると、状況を理解したのか途野さんが話始める。
【あぁ、君は姉と勘違いしてるんだったね。まぁそんなことはどうでもいい。ある程度は力になれると思うから、早く生徒会室に来なさい。これでも来ないようだったら、明日校内アナウンスで君の名前を呼ぶよ?目立つことを良しとしない君からしたら困るんじゃないのかな?】
「アナウンスはやめてください。っていうか何でこんな時間まで学校に残ってるんですか?それに何で僕が困ってるの分かるんですか。そういえばなんで僕の電話番号を何で知ってるんですか?」
【そもそもあんな瘴気が流れ出てたら、生徒会長として見過ごすわけにもいかないからそりゃあ残るよ。後の二つは……まぁフィーリングだね】
「色々聞きたいことがあるんですけど」
【フィーリングって濁したところについて聞きたいことだとしたら、私は答えないよ】
「いや、そこも気になってはいるんですけど、あの神社についてとかのことです」
【それは解ってるよ。だから、聞きたいことがあるんだったら早く生徒会室に来なって。あんまり女の子を待たせると嫌われるよ?】
「いや、でも」
先も考えたが、巻き込んでもいいのだろうか。
いや、そもそもさっき他人を巻き込まないという選択をしたのだから、この選択を守るべきだろう。
「気持ちは嬉しいんですけどーーー」
【君は優しすぎるんだって。一人も二人も変わらないから、私も巻き込んでみようよ。ほら、何かを解決したいときとか苦しいときは、一人より二人のほうがいいでしょ?三本の矢みたいな事だよ】
僕の話を遮り無理やり言葉をねじ込んでくる。
「言ってることが二転三転してるし数字も多いし良く解らなくなってきたんですけど」
【とりあえず来てよ】
無感情ながらもいつもよりも強めの一言。さっきあの箱から感じたものよりも強い強迫観念が僕を襲う。いや、脅迫の方か。
この先輩怖い。
「はい……」
【よしよし。素直ってのは大事だよ。それにいつだって、下級生は上級生に頼るもんだよ?】
優しい。この先輩優しい。
途野さん飴と鞭の使い分けがうまいな。
もしかしたら途野さんのほうが都合のいい人間を製造するのがうまいのか?
どう考えても今考えるべきではない、どうでも良くて馬鹿馬鹿しいことを考えながら生徒会室へ向かう。
誠心誠意お話描きます。
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たのむ~




