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負い目

「それで...、次はどこに行くのユウリ?」


 マオが嬉しそうに俺の周りを走り回っているのが鬱陶しいので注意しながら歩く。


「まあそう慌てるな、とりあえずお前達の装備を整えなくてはいけないんでな、ショップへ行くぞ」


「おお〜!!、新装備!楽しみだな〜!!」


 目を輝かせながら反応してくれる彼女とは対極の感情を見せるアイカに気をとられた。

 まあ、久しぶりに姉以外の同族に会えたのにあんな殺し合いじみた事をした後なので無理もないか...。


「アイカ...」


「なに?」


「いや...なんでもないんだが、ちょっと声をかけたくなってな...」


「そう...、お姉ちゃんの姿になろうか?」


「いやそうじゃないんだ、ただ...今のお前が寂しそうに見えてな...」


「...」


 彼女は口を閉じて歩くスピードを上げたので注意して俺も後を追う。


「ちょっと待てって!」


 俺が彼女の手を掴んで逃げた訳を聞いてみる。


「おいおい、いきなり走り出すなんて何か訳でもあるのか?」


 一瞬言葉を飲み込んだ彼女だったが、息を吐きながら自身の内面を語ってくれた。


「...、アウスのやつを殺せなかった...、勝ってたはずなのに油断してやられた自分が許せないし、貴方に合わせる顔がないの...」


 そうか、それが彼女なりに考えた結果なのだろう。

 アウス達を逃したのは自分だけのせいだと負い目を感じているのだろうが、それを言ったら俺なんか...。


「なんだそんなことか、気にしなくていい、俺なんかブンブンにやられてのびてただけだしな!」


 俺は大声で笑いながら彼女の失敗なんか小さい物だという事実を告げる。

 たしかにアウスを逃したのはでかいが、そもそも彼女がいなくては追い返すことさえ出来なかっただろう。

 さらに言えば全滅の危機でさえあったのだから、褒めることさえあれど、責めるつもりはない。

 俺的には彼女が元気になってくれればそれで良かったのだが、むしろさらに落ち込んでいるように見えたので面倒臭い。

 何かいいアイデアはないかと辺りを見ていると、一軒の出店が見えてきた。



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