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よろしくお願いします
申し訳ありません、最近私事ですがいろいろあり過ぎまして、筆が進まなく更新できませんでした。
これからは不定期になりますが、少しずつ進めていきたいと思っています
バジリスクの単独撃破報酬ですがリリーちゃんが一緒に戦っているので単独ではありませんでした
最速と単独を入れ替えて〔晶毒眼〕を消しました
さてどうしようか、迂闊に近づけないな。眉間の瞳のほうは光が漏れ出てはいないので一回発射したら溜まるまで時間がかかるようだ。
「サンダーバード!」
雷はあまり効いていない印象があったのだが、今回は紫のラインに沿って電気が迸り若干怯んだ様子が見て取れる。魔法全般効くようになったのか雷魔法だけが効くのか分からないが、効くのなら撃ちまくってやろうじゃないか。
「雷電、いつでも特攻できるように準備しといて!」
翅の低い風切り音が響き、いつでも雷電ミサイルが発射できる体制になったようだ。雷電には悪いが石化ビームの時には頭部へ特攻してもらおう、タイミングは非常に難しいが。
「エンチャントサンダー。飛梅掴まって! 」
残りの魔法力が心もとないからここは一撃離脱で飛び回ろう。飛梅は腰にしがみつき近くにあった一際太くて大きな鍾乳石へと糸を吐きつけている。
「リリーちゃんこれから糸で首の動きを封じ込めながら攻撃していくから、後ろへ回っていつでも飛び込める用意をしておいてね!」
「わかりました、気を付けてください!」
一気に近づき眉間の瞳の部分を斬りつけ、上下左右にある比較的大きめな鍾乳石へ出来るだけ糸が首に巻き付くように飛び移っていく。
ちっ、少しずつ石化の光線が溜まりつつあるな。徐々に漏れる光の量が増えていっている。
「飛梅、更にスピードアップするよ!」
出来るだけ首の動きを封じねばなるまい、できるだけ速く、できるだけ頑丈に固定せねば。
すれ違う瞬間に飛梅が奴の頭に飛び乗り首を周り糸を巻き付け、回収するついでに目に斬撃を浴びせる。その間にもちろん攻撃はされるがこちらのほうがすばしっこいし、だんだんと身動きがしづらくなっていっているのでますます当たらない。
「ッキャァッ」
「リリーちゃん!?」
こちら側の作業がほぼ完了したころリリーちゃんの悲鳴が響く。頭部はティルダと飛梅に任せ、急いで飛んでいくと鍾乳石を砕き転がっていく姿が見える。私の横をグロリアが風を切りながらリリーちゃんの元へと急行していく。早速回復魔術をしてくれたので一応は大丈夫だろう。
「リリーちゃん! 大丈夫かしら怪我はない?」
「大丈夫です、グロリアのおかげでだいぶ良くなりましたし、なによりこの甲冑は特別製なので大したけがはないですよ」
見る限り怪我はなさそうだし防具や武器にも破損は見受けられない。派手に転がっていたのに大したものだ。
「すみません油断しました。気を付けてください、毒で溶けた地面のせいで足場が非常に悪いです。フウカさん、私は大丈夫ですのでバジリスクのほうへ!」
「わかった! 今はしっかり体を休めていなさい。グロリア、頼んだよ」
この洞の主を見れば体を上下にくねらせて水しぶきをあげ暴れている。重位も迂闊に近寄れずにいるようだ。
「重位、なるべく首元を狙いなさい。鱗が硬いけどいつかは砕けるでしょ、あんまり足を止めて攻撃していると逆にやられるからね。そんじゃあよろしく!」
私は早く目を潰してしまわないと、ティルダと飛梅を重位と組ませて当たらせよう。
バジリスクと真正面に向かい合う。両の目は目が血走ってかなり御立腹の様子だが、それはこちらも同じである。私のリリーちゃんに怪我を負わしてしまったからね。
後方では魔術発動の光が明滅している。油断なくきっちりボコボコにしてしまえ。私は私で嬲ってやろうじゃないの! と思っていたけど石化の光線がかなり溜まってきていると思われる。あと数分で発射するかもしれない。
「雷電、もうすぐだ! 頼んだよ」
より一層激しく羽ばたかせている。かなり危険な賭けだ、可愛い眷属を危険にさらすのは忍びない。悪いご主人様だが終わったらいっぱい愛でるから許してね!
翅を広げ私も特攻の準備をしましょう。虎穴に入らずんばなんとやら、雷電だけには危険を冒させませんよ。
縦の切れ目から光が漏れ出し石化光線発射準備完了、といったところかな。手に汗握る、最初の光線のように横なぎに払う打ち方ではないかもしれない、一瞬の判断の遅れが命運を分ける。敵さんも最後の一撃に賭けているのか場の空気が冷めていく。
口を大きく開け上を見上げる、眉間の目が開いたのだろう徐々に天上を白く染めていく。今度はそのまま縦に両断するようだが、ちょっと待てその前に、その大きな口にプレゼントを進呈しよう。
「雷電ミサイル、発射!」
轟音をまき散らし、その巨体に似合わぬスピードで突撃していく。
「さて私も行きますか。突撃ー!」
敵右側からカーブしながら切り込みますよ。
重い衝突音が響き、洞に糸がブチ切れる音を轟かせる。バジリスクが衝撃に耐えられず鍾乳石のびっしり詰まった天上へと突き刺さるようにのめり込む。素敵だ、輝いてるよ雷電! でも雷電はもう少し遅かったら体の一部が石化したかもしれない、今回の功績一番は雷電だな。
いけない、まだ戦闘は終わっていない。油断は大敵だと自分で言っていたような気がする。
気を引き締めて衝撃で止まった石化光線の発射元。その大きな瞳に私からも贈り物だ。
「エンチャントサンダー、喰らえ!」
体にひねりを加え錐もみ状態であの忌まわしい瞳へ斬撃を放つ。見事、二振りの鎌が根元まで突き刺さりそこから思い切り引き切っていく。深く深く刻まれたその痕には電気の奔流と黄金に染まり、まるで糸の切れた操り人形の如く力なく倒れていった。
その血に染まった瞳で最期に私を見て、何を思ったのかは分からないがどこか満足そうな感情を受ける。
「私も……うん、こんな世界に生まれたかったなぁ」
戦うことがこんなに楽しいなんて、思いもしなかった。生き物を斬るという現代世界で専門職や特別な環境じゃないと経験できない非日常、毎回戦闘終了時に手が震える。
最初は恐怖か緊張故かと思っていたがどうやら違うようだ。もっと強い敵と戦いたい、もっとギリギリの戦闘がしたい。生きているという実感が欲しい。
その手段が戦うという生き物を言わば殺すということなのは現実では批判の的になるようなことではある。だがここはゲームの世界、どんだけ殺しても非難はされず、殺せば殺すほど賞賛と羨望の的となる。ネットの英雄は現実のクズとはあながち間違いではないようだな。
私もそのクズに一歩近づいているわけだがこの世界では英雄になれるのだ、それで帳消しだよね!
《レベルアップしました》
《レベルアップによりステータスを任意で2箇所上げてください》
《<鎌>スキルがレベルアップしました》
《<二刀流>スキルがレベルアップしました》
《<軽業>がレベルアップしました》
《<毒魔法>がレベルアップしました》
《<雷魔法>がレベルアップしました》
《<消費魔法力軽減>がレベルアップしました》
《<投擲>がレベルアップしました》
《<看破>がレベルアップしました》
《<回避>がレベルアップしました》
《新たな称号「戦人」を得ました》
《<眷属>の「ユエナ」がレベルアップしました》
《<眷属>の「飛梅」がレベルアップしました》
《<眷属>の「ギフトス」がレベルアップしました》
《<眷属>の「尚香」がレベルアップしました》
《<眷属>の「雷電」がレベルアップしました》
《<眷属>の「グロリア」がレベルアップしました》
《<眷属>の「重位」がレベルアップしました》
みんな仲良くレベルアップ。新しい称号も獲得、重畳重畳。
種族
<蟲人(蟷螂)Lv.32(+1)>
ステータス
<生命力> 435
<魔法力> 150
<筋力 > 31
<防御力> 12
<智力 > 12
<素早さ> 21(+1)
<器用さ> 30(+1)
<精神力> 12
<運 > 94
スキル
<鎌28(+1)>
<二刀流28(+1)>
<隠密27>
<奇襲25>
<投擲18(+1)>
<軽業27(+1)>
<看破13(+1)>
<雷魔法20(+1)>
<毒魔法22(+1)>
<回避3(+1)>
<消費魔法力軽減22(+1)>
眷属
<陰陽蟲LV.32(+1) ティルダ(陽蝶)/ユエナ(陰蛾)>
ステータス
<生命力> 305
<魔法力> 580(+15)
<筋力 > 4
<防御力> 12
<智力 > 36(+1)
<素早さ> 23
<器用さ> 15
<精神力> 25
<運 > 37
<飛梅(土蜘蛛)LV.26(+1)>
ステータス
<生命力> 435
<魔法力> 405(+1)
<筋力 > 20
<防御力> 13
<智力 > 20
<素早さ> 28(+1)
<器用さ> 23
<精神力> 13
<運 > 32
<ギフトス(双頭蜈蚣)LV.27(+1)>
ステータス
<生命力> 680
<魔法力> 80
<筋力 > 30
<防御力> 27(+1)
<智力 > 6
<素早さ> 20(+1)
<器用さ> 20
<精神力> 13
<運 > 27
<尚香(矢蜂)LV.24(+1)>
ステータス
<生命力> 460
<魔法力> 305
<筋力 > 14
<防御力> 13
<智力 > 12
<素早さ> 35(+1)
<器用さ> 24(+1)
<精神力> 18
<運 > 34
<雷電(盾象蟲)LV.21(+1)>
ステータス
<生命力>1180
<魔法力> 50
<筋力 > 31
<防御力> 37(+1)
<智力 > 4
<素早さ> 3
<器用さ> 7
<精神力> 12(+1)
<運 > 36
<グロリア(聖浄蠅)LV.19(+1)>
ステータス
<生命力> 245
<魔法力> 490(+15)
<筋力 > 3
<防御力> 10
<智力 > 24
<素早さ> 24
<器用さ> 14
<精神力> 26(+1)
<運 > 33
<重位(足軽甲蟲)LV.11(+1)>
ステータス
<生命力> 730
<魔法力> 100
<筋力 > 23(+1)
<防御力> 22
<智力 > 7
<素早さ> 15(+1)
<器用さ> 13
<精神力> 15
<運 > 23
みんなよく育ってくれたがアップデートの影響か、新参眷属のレベルアップが遅くなってしまった。そこは回数を重ねるしかないかな。
《最速撃破報酬を入手しました》
さてお楽しみの始まりだ。
〔石毒大蛇の骨髄〕
素材アイテム レア度:A
最も早く石毒大蛇を倒したものに送られる
死してなお血が滲み出ている
石化状態を回復させる貴重な薬の原料になる
〔石毒大蛇の骨髄〕は石化が治せるのか、どうやって作るのか分からないがまたオークションにでも出せばひと財産築けるんじゃないだろうか。夢が広がるわ。
「フウカさん、最期の一撃お見事でした。申し訳ありません、今回私はあまり活躍できませんでした」
「そんなことないよ、それよりも体の調子はどうかしら」
「大丈夫です、グロリアのおかげです。ありがとう」
そう言ってグロリアを一撫でするリリーちゃん。冷静に考えればめちゃくちゃデカい蠅なんだよなぁと考えてしまったがそんなことはどうでもいい。デカい蠅を微笑みながら愛でる美少女が目の前にいるのだ、急いで脳内に録画するのだ!
リリーちゃんを凝視する私に尚香が何やら用事がある用で大きなアゴで額を甘噛みしてきた、ちょっと怖いよ、尚香ちゃん。
「リリーちゃん、尚香がなんかあるみたい。行ってみよう」
先導するようにゆっくりと飛んでいく尚香の後をぞろぞろとみんなでついていく。雷電ミサイルの衝撃で崩れたのか最初はなかった小部屋のようなものが。めっちゃ気になる。
「こんな所があったなんてねぇ、怪しいね」
「バジリスクには噂ですが光物を集める習性があるそうです、倉庫のようなものだと思いますが」
これはお宝のフラグ臭がビンビンするぜ! てな感じで突入したのですがそこには確かに光物があったのだが人の形をしたクリスタルであった。




