7射目
その日の朝早く、ビュウは手勢20人程度を連れ、「王の鷹狩りがあるという話を聞いて」ということでビッゲムの城下町から出た。
後方にはメイド兵の中でも精鋭のユウラとチホリを連れている。
「よし、止まれ! このあたりでひとまず休憩としよう!」
コーホート王の号令がかかり、総勢数百は郊外に陣を構えた。
とはいえ戦争をする訳ではない。
同じくウードも、着飾ってこの鷹狩に着任したようだ。
近くに第二王女アイゼルのテントが用意されている。
「……ビュウ様、行きましょうか?」
ビュウの前でひざまずき、股間にその豊満な双丘を押し付けてくるのは、ユウラである。
彼女はメイド兵の中でも規格外の胸の大きさだ。
それこそ顔くらいある。
彼のブツを完全に包み込むことができるのが彼女の特技だが、今回はウード篭絡のためにもしっかりと働いてもらわなければならない。
「技術なら、磨いております」
絶妙な舌づかいと、器用な手を持つチホリが、その次に続く。
今股間を触られでもしたら性欲が爆発しかねない。
「例に関しては、今夜いくらでも弾んでやる。さあ、お前ら行ってこい!」
「はいッ!」
顔に巻いたマスクから息がこぼれぬよう、しっかりと眼で見て、ビュウは二人の雌犬をウードへと放った。
一方でビュウ本人は何としてでもアイゼルのテントに忍び込まなくてはならない。
――
「今日はやたら冷えるなぁ……う……」
「ぐぉ……」
アイゼルのテントを守る衛兵をなるべく長く気絶するようにパンチで眠らせておく。
そしておもむろに第二王女のテントへと入った。
「ウード様……あ、そこにいるのはあの格闘家の?」
「むむっ、姫様に何を……?」
一応は顔が知られていたようで、何よりだ。
使用人の女は武器と思われる木製の手甲を構えた。
「申し訳ないが、勇者ルカインから伝えられたことがあるんでね。可能であれば、姫様以外の者は外してもらいたい」
ビュウがアイゼルの椅子へとゆっくりと近づいていく。
――
一方で、ウードのテントでは、国王からの差し入れと称して、ビュウ直属のメイド兵2名が到着し、ティータイムを提供していた。
「ウード様ったら、予想した以上に良い男でして、もう濡れてしまいますわ……!」
「おぉぉ……僕はこれから王女様のところに行かなくてはならない……アイゼル様は僕をお待ちなのだ……だがな……」
ユウラの巨大な乳房はウードを虜にし、うっかりウードは乳房を掴んでしまう。
揉もうと思っても大き過ぎて揉みきれないのだ。
「あぁ……っ!」
ビク、とユウラの身体がはねる。
ウードはこれまでにグレイスとも身体を重ねた関係があり、決して女性経験は少ない訳でもないのだが、これほどまでに良い女を抱いたことはない。
「あら、ユウラさんだけじゃなく、わたくしもおりますから、じっくり堪能してくださいな」
ウードは気が付くと、ユウラとチホリによって蹂躙されていて、徐々に欲望に敗北し、リアリティーを失いつつあった。
――
「あぁ……すまない王女サマ……ふぅ……あんたがあまりにも魅力的過ぎてな……だが、野心家ウードの本当の目的は第一王女のルイセ様だ……国王陛下もろとも自滅を望んでいるのがあの男の……うっ!!」
ビューッ! ビューッ!
アイゼルが四度目の絶頂を迎え、ビュウが三回目の斉射を放ったとき、使用人のリーサは既に股間から新鮮な白濁を流しながら裸のビュウの睾丸を愛撫しながら全身にキスをしていた。
リーザもすっかりビュウの色気と瘴気にやられ、魅了されていた。
元々待遇も大したものではなかったのだ。
「それじゃ、リーサは今後も王家との橋渡し役として俺の部下に組み込むことにする。待遇もずっと良くなるぞ!」
「……えぇ、愛しているわ、ビュウ。ウードさんではなく、あなたと結ばれることを期待して……」
こうしてもいられない。
ビュウは残りの廃液をそこらの陰になっている草原に吐き出し、無駄撃ちすると、早々に着替えて、すぐ街へと引き返すことにした。
「アイゼル様! 王がお呼びです……ぐ……」
伝令らしき兵を気絶させると、すぐさまビュウは立ち去った。
時をほぼ同じくして、無事にウードの汚物の多くを外に吐き出させ、残りは胸の中に射させたユウラとチホリが、引き揚げていくところだった。
この引き揚げでさらに2名、原因不明の気絶者が出ることとなる。
かくして4人は館に無事帰還し、目的を遂行した。
――
「オォォォォ……!!」
チホリに睾丸をさすられ、ユウラに竿を締め上げられたビュウは雄たけびを上げ、寝室の天井に大量の液体をぶちまけた。
「すごい……あぁァ……」
すぐさま彼によって抱きかかえられ、ベッドに押し倒されるユウラ。
第1ラウンドだけでも今夜は時間がかかりそうだ。
――
一方、王宮の奥にある「勇者の間」にて。
「はっ、お呼びでしょうか? まだ大きな戦争などは起きていないはずですが……」
男四人、女一人のバラバラな装備の武装集団が勇者ルカインの前に現れる。
「お前たち「スターツ」には、ある男を殺してもらいたいんだ。一人だけで良い」
「はっ、それは一体何者なのですか?」
眼鏡をかけた細身の男、クロフォードが恭しく頭を下げながら、命令を乞う。どこか楽し気にすら見える。
それもそのはず、ダークドラゴンを倒すまでの勇者になりそうなライバルや政敵たちは葬られ、既に王国内は平和になり、面白くなかったのだ。
「郊外の館に構える格闘家、ビュウさ。僕みたいに五勇者になれなかったレベルの男だぞ、お前たちが力を合わせれば十分やれるだろう。もし護衛が現れても気にするな。最悪殺してしまっても良いよ。ビュウだけは確実に仕留めるんだ。そうすればお前たちを王国の直属の近衛兵団になれるよう、僕から王様に頼んでみるよ」
「ははっ!!」
ジャラッ、と音が鳴る。
クロフォードは背中に見えるだけで複数のボウガンが用意されている。
それも最新のだ。
他に小柄で全身を特殊な鎧で包んだ男、やたら大柄で巨大な盾のようなものを持った男、黒いローブに身を包みうっすらと緑に輝いている魔術師のような男、そして、ベールを被ったやたらスタイルの良い女が跪くと、その場を立っていった。
夜はまだこれから長くなりそうだ――
結構読んで頂いているということが分かったので、懲りずに7話目を投稿させていただきました。
実はまだプロットでは序盤の方なので、多分ここから結構長く続くと思います。




