表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『悪役令嬢は破滅の運命を買い取り、世界を支配する  作者: 谷本遥叶


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
9/18

第9話 始まりの災厄

王城の上空へ伸びる漆黒の光柱。


それを見つめたまま、アリアは静かに呟いた。


「ゲームには存在しなかった……。」


仮面の男は舌打ちし、剣を収める。


「今日の任務は中止だ。」


「逃がすと思う?」


アリアが問いかけると、男は振り返りもせず答えた。


「今は君を相手にしている場合ではない。」


そう言い残し、黒い霧となって姿を消した。


静寂が戻る。


白銀の騎士は王城を見つめ、険しい表情を浮かべていた。


「急ぎましょう。あれが完全に目覚めれば、多くの命が失われます。」


「……教えて。」


アリアは彼女を見る。


「あれは何なの?」


白銀の騎士は少しだけ迷い、口を開いた。


「“始まりの災厄”です。」


「世界が誕生した時、封印された最初の魔物。」


「そして、お母様が命を懸けて封印した存在でもあります。」


その言葉に、アリアの胸が大きく揺れた。


母は病で亡くなったのではない。


世界を守るために戦っていた――。


「だからあなたを守れ、と命じられていました。」


アリアはゆっくりと契約書を開く。


王城へ視線を向けると、新たな文字が浮かび上がった。



討伐成功率


0.8%



「……低すぎる。」


しかし、その数字の下にもう一行だけ表示される。


運命を買い取りますか?


アリアは小さく笑った。


「面白いじゃない。」


「世界の運命ごと、私が買ってあげる。」


その瞬間、契約書がこれまでにない眩い光を放つ。


すると、ページの奥から誰かの声が聞こえた。


『ようやく来たね、私の後継者。』


聞き覚えのない、優しい女性の声だった。


アリアは目を見開く。


その声は、どこか懐かしかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ