表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『悪役令嬢は破滅の運命を買い取り、世界を支配する  作者: 谷本遥叶


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
10/18

第10話 契約の代償

『ようやく来たね、私の後継者。』


契約書から響く女性の声。


アリアは息を呑んだ。


「……あなたは誰?」


『今は名前を明かせない。でも、一つだけ忠告する。』


『世界の運命を買えば、必ず代償を支払うことになる。』


声はそこで途切れた。


契約書には新たな文字が浮かび上がる。



世界の運命 価格:未確定


必要な代償:???



「価格が……決まっていない?」


アリアは初めて困惑した。


これまで買い取ってきた運命には、すべて明確な代償があった。


だが今回は違う。


白銀の騎士が契約書を覗き込み、表情を変える。


「その表示……まさか。」


「知っているの?」


「伝説でしか聞いたことがありません。」


「世界規模の契約は、契約者自身の未来を代償にすると。」


アリアは静かに目を閉じた。


自分の未来。


命なのか、記憶なのか、それとも別の何かか。


まだ分からない。


それでも――。


「このまま見捨てるつもりはない。」


その時、クロードが部屋へ駆け込んできた。


「アリア様!」


「王城から緊急要請です!」


「災厄が結界を破りました!」


窓の外を見ると、王都の空が黒く染まり始めていた。


人々の悲鳴が風に乗って聞こえる。


アリアは契約書を強く握る。


「王城へ向かうわ。」


その瞬間、契約書の最後のページがひとりでに開いた。


そこに書かれていた契約者の名前を見たアリアの表情が凍りつく。


契約者――アリア・フォン・ルミナス。


契約終了予定日まで、残り365日。


世界を救るまで、残された時間は、わずか一年だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ