表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『悪役令嬢は破滅の運命を買い取り、世界を支配する  作者: 谷本遥叶


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
12/23

第12話 本当の敵

あなたに本当の敵を教える。」


母・セレスティアのその一言に、アリアは息を呑んだ。


背後では黒い竜が咆哮を上げ、王都の大地が激しく揺れる。兵士たちは必死に応戦しているが、竜の放つ瘴気に触れた者から次々と倒れていく。


それでもセレスティアは竜を見ようともしなかった。


「アリア、よく聞いて。」


「始まりの災厄は敵ではない。」


「……え?」


その言葉に、アリアだけでなくクロードと白銀の騎士まで驚きの表情を浮かべた。


「どういうことですか?」


白銀の騎士が問いかける。


セレスティアは静かに空を見上げた。


「あれは世界を滅ぼすための存在ではない。」


「世界を守るために造られた存在よ。」


「守る……?」


アリアは理解できなかった。


目の前では竜が一振りしただけで城壁が崩れ、多くの人々が逃げ惑っている。


それが世界を守る存在だというのか。


「本当に世界を壊そうとしているのは、運命管理局。」


その瞬間、アリアの表情が変わる。


「やっぱり……。」


あの第一執行官。


閲覧できなかった運命。


すべてが一本の線で繋がった。


「管理局は何百年も前から運命を書き換え、人々を操ってきた。」


「王の誕生も、戦争も、英雄も……すべて彼らが選んできた未来。」


「そんな……。」


クロードは言葉を失う。


この世界の歴史そのものが作られたものだというのだから。


「そしてあなたの能力だけが、その支配を壊せる。」


セレスティアはアリアの契約書へ視線を向けた。


「だから管理局は、あなたを消そうとしているの。」


その時だった。


バキッ――。


契約書に一本の亀裂が入る。


「なに……?」


ページが勝手にめくれ、赤い文字が浮かび上がる。



【警告】


管理局が契約を強制終了します。


残り時間 60秒



「契約を消される……!」


アリアが契約書を抱きしめた瞬間、空間が裂けた。


そこから現れたのは、黒いローブをまとった十数人の男女。


全員が同じ仮面をつけている。


「対象確認。」


「契約者アリア・フォン・ルミナス。」


「管理者権限により処分を開始する。」


第一執行官が一人ではなかった。


運命管理局。


その全貌が、ついに姿を現した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ