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闘う使命。


セルピエンテ・ペドロサ率いるイスロ対外派兵師団極東部隊にキャンパスを占拠された、付属第一高等学校を含むD大内の職員及び生徒・学生達は。

続々とキャンパス内中央広場に投降させられている。


各々が右手にスマートフォンを握らされているのは、大概が左手で持って右手の指でスマートフォンを操作するので、写真を撮影したり外部へ連絡させるのを防ぐ為だ。


大型の軍用トラック、物々しい姿で銃を構える兵士。

そして、群れを成す戦場型戦闘ヒューマノイドの不気味な様相に恐怖し、泣き出す女子生徒達も居る。

その光景を見ながら、さも満足そうに笑みを浮かべるセルピエンテ。


「そうだ。

泣け!喚け!!

お前らを助ける為に、ゲリラ式戦闘ヒューマノイドがやって来るか?どうか?だ。

フフ………

ハァッハッハッ!!」




麻衣の教室。


外へ出ろとのイスロ兵士の命令に従い、担任教師とクラスメイト達は教室を出ようとしていた。

皆、絶望と恐怖に支配されている。


その中で、栄太と山本君は兵士に気を吐いた。


「てめぇ!!

何しにここへ来やがった!?

てめぇこそ出て行け!!」


そう叫んで兵士を睨み付ける栄太。

すぐ横で仁王立ちとなり、兵士に無言の圧力をかける山本君。


日本語を解さない兵士は、問答無用とばかりに二人へ交互に機関銃の銃口を向ける。

 

「(死にたいのか?)」


慌てて担任教師が二人を制する。


「ダ……ダメです、逆らってはいけません!」


兵士は機関銃の引き金に指をかけ始めた。



その時。

後ろの席に座っていた麻衣が、声を発した。


「………素敵よ、栄太。

それでこそ、わたしの惚れた男!」


麻衣は立ち上がった。


(これで、わたしの何もかも失ってもいい!)


父と誓った…………闘う使命!



「アインサイルトゥン!!」


「アインス!!」


「ツヴァイ!!」


「ドゥファイ!!」



麻衣、チェインジ!!



「………ま………麻衣……」


………初めて見る、戦闘ヒューマノイドの麻衣の姿に。

唖然とするばかりの栄太。

朱莉、山本君。

そしてクラスメイト達………担任教師。


「Aahhh!」


これが話に聞いていたゲリラ式戦闘ヒューマノイドだと察し、恐怖する兵士。


しかし、遅かった。


瞬時に麻衣は跳び上がり。

電光石火の鋭いキックを兵士にお見舞いする!!


「Guaah!!!」


対戦闘ヒューマノイドの技として組み込まれたキックが、生身の兵士の身体に炸裂!!

一溜まりもなく兵士は倒れ、動かなくなった。


「みんな!

ここに居て!!」


身じろぎも出来ないままの、教室の皆へ告げ。

麻衣は廊下へ飛び出した。

すると、途端に麻衣を見つけた残りの侵入兵士達が襲いかかる!!


ガガガガガガガガガガガガガガガ!!!

 

機関銃が火を吹く!


「Dualショット!!」


銃弾を避けながら宙に舞い上がり。

高放出電流技 Dualショットを二人の兵士に放つ麻衣!!

兵士達は一瞬のうちに倒され、再び動くことは無かった。


………全生徒・学生、職員が中央広場で恐怖に身を寄せ合う頭上に。

腕を組んで大学3号館屋上から見下ろす、戦闘ヒューマノイド・麻衣の声が響き渡る!


「待たせたわね!」


セルピエンテは麻衣を見つけ、薄笑いを浮かべた。


「フフ……ようやく尻尾を現したか。

ゲリラ式戦闘ヒューマノイドめ!」


麻衣は眼前のキャンパスに陣取る、イスロ部隊を睨み付ける。


「あなた達の好きにはさせない!

絶対に!!」


〈闘う使命・完〉


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