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クリスマス大嫌い。

12月のイスロの日本国内へ展開する計画の

"対ゲリラ式戦闘ヒューマノイド掃討作戦”に起用される戦場型戦闘ヒューマノイド「HS-1C」型。


既に全世界の紛争地域に向けてイスロの放っている量産型戦闘ヒューマノイドだ。

イスロ内部でのテストでは、一般的人間の走力の2.5倍の速度、3.5倍の登坂力を記録している。

本来は日向の開発によるゲリラ式戦闘ヒューマノイドの量産タイプとして製造されていたが、イスロの戦略変革と予算割の事情等により構造を簡略化し直したモデルだ。

ゲリラ式から省略された機能としては

"変身イニシエーション機能”と、それに伴うバックアップ電力と大容量メモリー。

電磁破壊技等の"内蔵型武装”。

そして………個の意志が発生するのを防ぐ為、AIの学習範囲を作戦行動までに制限された設計………

等であり。

これによりゲリラ式と比べ大幅な軽量化と消費電力軽減、メンテナンスの簡略化をも実現する。

内蔵型武装その他ヒューマノイド本体に特化した技は保持しない為、人間歩兵と同様の武装・作戦行動をとるが、一つの指令(コマンド)のみで多数体を正確に操作可能となっており。

更に、米陸軍の全所持火器に値する武器の全てを操作可能なプログラミングが施されている。


まさに、生粋の戦闘兵器だ。

その50体もの数を、麻衣達は迎え撃たねばならない。


セルピエンテは、その実行の日取りを皮肉り。

作戦名を

"Happy Merry Christmas tactics”

と名付けた。


「フッ………

ゲリラ式戦闘ヒューマノイドどもよ。

最高に楽しいクリスマスにしてやる」






一方、とある日本の家庭。


「クリスマスだと?

いつまで西洋文化に属されておるのだ!!」


息子を叱責する、厳格な父親。

ここは都内の某剣道場。


実は………ここ。

山本君の父、山本徳之進(やまもと・とくのしん)七段の主宰・師範する剣道場であった。


山本家は明治維新まで代々武家であった。

その血が現在も剣道という形で受け継がれている。

山本君の城郭・戦国マニアぶりも、そこから来ているのだった。

山本君は中学校までは剣道部に所属していたが、高校に入ってからは部活としては行わず、たまにこうして父親に稽古を付けてもらう程度である。


「磯之進!

そなたは最近弛んでおるぞ!!

女になどうつつを抜かしおって、10年早いッ!!

性根を叩き直してくれるわ〜ッ!!」


朱莉は山本君のお母様には非常に好印象なのだが………

どうも、この御父上は男女交際に関して極めて時代錯誤な考えをお持ちの様子だ。


「………父上には。

姫様のことなど、一生、解りますまい」


一歩も引かぬ山本君。

嘲笑うかのように言う父。


「いいや、解るぞ!

そなたが傾けば、姫は喜ぶ。

この山本家に取り入ろうとするであろう!!」


「ですが。

我らをお引き裂きになられては、孫の顔もお見せすることが出来ませぬ」


「そう、だから困っておる!!」


そう言って高らかに笑う父・徳之進。

交際を反対しているのか?そうでないのか?よくわからない、面倒くさい父親であった。



〈クリスマス大嫌い・完〉

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