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サンクチュアリ。

中米・イスロ本部より新たに送り込まれた、ゲリラ式戦闘ヒューマノイド

”キッド三人衆”は。

麻衣の通う高校のキャンパスへと辿り着き、エリック=ティーチャーと謁見を果たした。

そして、キッドの一人カイトの伝達にエリックは戦慄を覚える!


「…………メタボオヤジ(ドメニコ)は。

日本に居るバトル・ヒューマノイド全員を破壊しろとかほざいてオレらを送り出したが、そんなのはシカトしたっていい。

奴は狂ってる。

それ以前にアホ過ぎる。

頭の中は、1900年代のSFコミックのままだ。

いい加減、AIは電子の生き物だって公然の事実な時代にだぜ?

まだロボットは自分の命令通りに動くだけの道具とか本気で考えてる”生きた化石”さ。

オレらヒューマノイドをディスってる。

奴の目的は、自分の思い通りに動く”兵器”と、そいつらが稼ぐ”金”が欲しいだけさ」


エリックは、カイトの言葉を黙って聞いている。


「ニキも、もうわかってるはずだよね。

奴が信用ならねぇってことをさ」


確かにエリックも頷くしかなかった。

自分が製造されてから、ドメニコを疑ったことなど一度も無かった。

日本へ送られてから毎日が楽しく過ぎていたし、黒猫を贈られた時の喜びも大きく。

ドメニコには感謝しか無かった。

その黒猫が殺戮兵器であり、自分まで抹殺されかけた時までは…………


「…………ニキ。

オレらが何を言いに来たか、わかるかい?

オレらのボスは、あのメタボオヤジなんかじゃねぇ。

あんただよ、ティーチャー・ニキ!」


キッド三人衆は拳を握り、差し出す。

暗黙にエリックにも、そうするように求める。


「ニキ!

オレらと一緒に作ってくれ。

…………ヒューマノイドのサンクチュアリを!!」


エリックは無視することが出来なかった。

自分を求めて日本までやって来た”弟達”のスピリットを、同じヒューマノイドとして。


「I understand your beliefs」

(お前達の信条は理解した)


そう言ってエリックも拳を合わせた。



…………エリックが三人衆と一旦別れ、校舎へ戻ると休憩時間となっていた。


職員室へ入ると、教頭が迷惑そうに言った。


「エリックさん。

あなたは先程のような、反社会的勢力と繋がりをお持ちなのですか?

だとしたら由々しき問題でありますよ」


そのように言われても尚、エリックは屈託無い笑顔で答えた。


「ハンシャー、カイテッキ、ナンデスカー?

They're good guys!

Don't worry」


教頭は、難しい日本語説明を面倒くさそうに諦めた。



〈サンクチュアリ・完〉

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