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見知らぬ姉。

………美枝の研究室内にて。

複数人の科学者により一週間に渡り、麻衣に施された

"変身の自己コントロール制御プログラム"

組み込みアップデート作業は

滞りなく完了した。


これにより、麻衣は変身のタイミングと変身の必要性を自身で判断・制御可能となった。

それだけでなく、これまでと違い変身・戦闘中も自身の意識は失われず保持され。

無実な一般人を確実に判別・保護しながら行動できることに加え、これまで通り

”タスケテ”

のコマンドも逃さず受信しながら自らの意志で現場へ赴くことが出来るようになった。


「あ〜〜〜〜あ。

”休み”も今日で終わりかぁ」


十日間の”アップデート連休”を終え

研究室に残る母より一足先に帰宅する麻衣の帰り道。


………と、突然!


夜の闇に紛れるような黒尽くめのスーツをまとい、長い紅色の髪をした、長身の一人の女に立ち塞がれた。

堀の深く、透き通るような白い肌をした、日本人離れの美貌が闇夜に浮かぶ。


「あなた、麻衣ね?」


「………?

どうして、わたしの名を」


怪訝そうな麻衣に対し、女は名乗った。


「あたしは華裏那(かりな)

あなたの姉よ」


なんですって…………!?

麻衣は耳を疑う。


「姉?………わたしに姉は居ないわ!!」


麻衣の電子頭脳が反応。

防御戦闘体制モード1に入る。


「フッ………何も知らされてないのね」


華裏那は、麻衣を嘲笑うように言った。


「あなたの父親は、そういう男なのよ」


そう言うが早いか、華裏那の額が

太陽電池のように光輝いた。


「あたしの目的は唯一つ……………………

あなたを破壊すること!」 


次の瞬間……変身!!


華裏那の姿は瞬く間に。

全身漆黒の甲冑、黄金のアイマスク=アイ・ガードに身を固め、金髪をなびかせた戦士に変わった。


妖気漂う華裏那は、麻衣と同じ戦闘ヒューマノイドだったのだ!


姉を名乗り、自分の前に突如現れた謎の刺客………

華裏那に対し。

麻衣は初めて

アクティブ変身コマンド=能動的変身コマンドを使うこととなった!


「einschalten!!」

(アインサイルトゥン!!)


電流、火花が身体を走る……!!


「Eins」「zwei」「drei」!!

(アインス)(ツヴァイ)(ドゥファイ)!!


麻衣、チェインジ!!

ワインレッドの装甲に身を固め、顔の半分のメカニズムをクリア・カバーに覆われた姿へと変わる。


戦闘ヒューマノイド同士の闘いが始まる!!!



〈見知らぬ姉・完〉


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