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忍び寄る企み。

新しい週が始まる月曜日。

麻衣達の高校キャンパス内に、一匹の黒猫が侵入した。


シュワルツ・カッツである。


シュワルツ・カッツは現在、ここより然程遠くはないエリック=ティーチャーのマンションを拠点とし”飼い猫になりきって”いる。

そもそも戦闘ヒューマノイドであるエリックの移動先を突き止めることなどは、GPS機能の当たり前な最新メカトロニクスのアニマロイドには容易いことだ。


シュワルツ・カッツはエリック=ティーチャー同様、ゲリラ式という能力の実践ミッション遂行をコマンドとしながら。

そのエリックをも監視する!という、もう一つのコマンドも与えられていたのだった!!


それはまさにスパイ活動を念頭とした、ゲリラ式戦闘アニマロイドとしての専属ミッションそのものであり。

データ収集含め、イスロ本部からの期待を一身に背負った行動なのである!!


すると……授業を全て終え、帰り支度の麻衣とクラスメイトの女子生徒達に。

シュワルツ・カッツは発見される。


「えぇ〜〜〜!?

エリックの猫ちゃんが、こんなとこに!」


「え!そうなの!?

カワイ〜〜〜♡」


「カワイィ〜〜♡」


「ニャッニャッ♫」


麻衣達に愛想を振りまくシュワルツ・カッツは、どのような態度をすれば人間達の間に取り込められるか?さえも、あらかじめプログラミングされている。

これも開発者である須賀の言うところの

”ライフ・アクティブモード”の一環であるらしい。


…………そこへ、1日の業務を終えたエリック=ティーチャーも現れる。


「ハァイ!ミナサ〜ン!!

Myネコチャン、デ〜ス♡

ワターシ、ヲ、ムカエニ、キタ!

ココ」


一緒に居た、クラスメイトの恵茉(えま)も感心する。


「へぇ〜〜!まるで忠犬ハチ公みたいだね」


エリックが尋ねる。


「What’s チュー………… ハチコー?

ナンデスカ〜〜〜!?」


同じく一緒に居た夕梨(ゆり)が答える。


「エリック!

渋谷行ったことない?

駅前に銅像があるよ。

飼い主の帰りを渋谷駅前で、ずっと待ってたワンちゃんなんだ」


エリックは驚き、感心する。


「Oh!!

Like a Myネコチャン、ワンチャンネ!

It’s Amazing!!!!!」


一匹の愛玩動物が、その場を和やかにさせる。

それは猫のみならず、犬や他の愛玩動物でも同じ光景を生み出すものだ。


しかし……………………


このシュワルツ・カッツこそが。

愛玩動物に姿を変えた”殺戮兵器”であることを、この時の麻衣は気付かなかった!!



〈忍び寄る企み・完〉

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