カレシ候補。
麻衣の高校の学園祭が刻一刻と近づき、各クラスの出し物準備も佳境を迎えている。
そんな時、麻衣は廊下で。
何やら険しい顔の由美香に呼び止められた!
(何だ、またこの女?)
麻衣に先日の嫌〜な記憶が蘇る。
剣持の用事の件は別に構わないのだが、由美香の”上から目線”の態度が気に入らない。
「…………アンタ。
あの時、剣持さんとLINE交換とかしてないよね!?」
由美香が、突拍子もないことを訊いてくる。
「…………ハァ?」
「あの人は!
ウチのカレシ候補なんだから!!
手ェ出すなよ!!!」
(あぁ〜〜〜〜〜〜ウザいッ
ウザ過ぎる!!
こんな色ボケ女に、いつまでも付き合ってられっか)
麻衣は山ノ手婦人バージョンで丁重に?返す。
「ハイハイ、ご心配なく♫
ワタクシ、オッサン趣味ではゴザーマセンので。
ホッホッホ」
麻衣の態度が、由美香に油を注ぐ。
「なにを〜〜〜ッ!?
このメスガキがぁ〜!!」
由美香は焦っていた。
先日、出会った時にLINE IDを教えたはずだったが……………
剣持からのメッセージは、未だ一向に届いていなかったのだ。
(剣持さん……
マジでウチのこと、なんとも思ってないのかな?)
もしかして、渡したメモを失くしたとか?
いろんな憶測でモヤモヤが続き。
毎日スマホを見ては溜息の、由美香なのである。
…………………その頃。
剣持は由美香から貰ったメモを眺め、溜息をついている。
「…………そういえば。
俺、LINEなんて使ったことないよ(汗)!!
どうしよう???」
どこまでも、アプリに疎い剣持であった!
〈カレシ候補・完〉




