麻衣&エリック W 変身 !!
…………その日。
麻衣は高校で、2限の物理の授業を受けていた。
ロボットになる前は苦手科目の筆頭だった物理も、電子頭脳が解析を行うようになってからの麻衣は勉強しなくてもトップの成績を狙える程になった。
しかし、せめてテスト出題範囲の確認はしておかないと不安に感じる為、授業だけは欠かさず出るようにしている。
……………久しぶりに”タスケテ”のコールサインが頭に鳴り響いたのは、そんな時だった。
(マジィ!?こんな時に!!)
麻衣は思わず両耳を塞いだが、コールサインは電子頭脳内で感知する為全く意味は無い。
それでも麻衣は反射的に手で耳を塞いでしまうのだった。
コールサインを発信する者の現在位置・方角等は感知出来るが、発信者の性別・年齢等の素性を正解に感知するのは未だに難しかった。
一先ずコールサインの発信環境は麻衣の高校の附属大学の、一号館校舎屋上付近からだとわかった。
(誰の身に何が起きてるのか、わからないけど。放って置くわけにいかないし)
結局。
懸念していた、学校内での変身をすることになった麻衣!
(しょーがねー、変身すっか………)
「センセー!ちょっとトイレいいですか!?」
麻衣は物理教諭に告げて教室を出た。
女子トイレに入ると、カギをかけ。
早速変身…………しようとしたが、キーワードを忘れた!!
「えっと、えっと、何だっけ!?
ああ〜〜〜ん(汗)!思い出せない」
………と!
誰が落としたのか、トイレの床に小さなガーゼの包みが。
「ガーゼ?
そうそう!ドイツ語ドイツ語!!」
「einschalten!!」
(アインサイルトゥン!!)
=スイッチオン!!
「Eins」「zwei」「drei」!!
(アインス) (ツヴァイ) (ドゥファイ)!!
=ワン、ツー、スリー!!
電流・火花が、身体を走る………
麻衣、チェインジ!!
学校では初!!
「?」
…………同じ頃。
学校の敷地内に居たエリックも、同じ方角から
”HELP” のコールサインを受信していた。
(What's going on?)
ラガーシャツ姿のエリックが………変身を開始する!
「Anyway, I have to go!」
SWITCH ON!!
ONE, TWO, THREE !!
虹色の光に全身を包まれ、人間形態からメカニカルな肢体へと変わり………
「Hi !!
ミナサ〜ン!
オマタシマ〜シタ!!」
漆黒の装甲で全身を固められた戦闘ヒューマノイド・ティーチャーへと変わった!!
……………麻衣、エリック=ティーチャーの二人は同時刻に互い、それぞれ
”HELP” ”タスケテ” のコールサインを受け取ったが、エリック=ティーチャーが一足先に校舎の屋上へ到着し。
間もなく麻衣も合流!
二人にとっては偶然であったが…………
とうとう!
麻衣とエリック=ティーチャーは。
互いに戦闘ヒューマノイド形態で対面した!!
麻衣の電子頭脳は、鉢あったヒューマノイドからエリックと同じ周波を受信。
本人であることを確認した!
「やっと正体、現したね!
このターミネーター野郎が!!」
麻衣は早速?
新型強化された電・デモリッシュ………
クリティカル・電・デモリッシュの体制に入った!!
「早く、この技を使ってみたかったのよ!!」
麻衣の頭の中は…………
ここ最近の溜まりに溜まったストレスで爆発寸前だった!
(思い上がりも、たいがいにね!)
(気合入れなさい!気合を!!)
麻衣の脳裏に、華裏那と母親・美枝の顔が浮かぶ。
「………なんで?
なんで、わたし、ここまで言われなくちゃなの!?
休み返上までして!!
みんな………みんな!
アンタのせいだからねッ!!!」
これを世間では、八つ当たりと呼ぶ。
「チョ
チョトマテクダサ〜イ!!」
「何よ!?」
怒りの表情の麻衣に対し、想定外に恐縮した様子のエリック=ティーチャー。
「ワタ〜シ、アナタート、、、
タタッカイタクナイ〜デスネン!」
エリック=ティーチャーは
苦手な日本語で懸命に訴えた!!
〈麻衣&エリック W 変身・完〉




