表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
17/68

ティーチャー。

……………日向は。

ドメニコと共に国際政治結社・イスロのコントロール室に居る。


「プロフェッサー。

日本に居る1号機も2号機も、随分”元気”そうで。

私も安心しとるよ」


ドメニコは笑っている。


”1号機”と呼ばれた麻衣も。

”2号機”と呼ばれた華裏那も。

体内に埋め込まれているチップのおかげで、その行動を遠く中米のイスロ本部から24時間体制で監視され続けている。


ドメニコは日本から自動的に送られてくる、麻衣と華裏那のデータを説明した。


「2号機は後発なだけあって、現時点これまで機体そのものに関しては全く問題が無い。たまに”ヤンチャ”をするようだが、人間相手なら取るに足らんことだ」


「1号機は、今現在で2度目の最重要度アップグレードを地元エンジニアから受けている。全てシナリオ通りだ。

2号機に対しても1号機破壊指令(コマンド)を下しておいたのだが、上手くコンタクト出来た様子だ。

戦闘ヒューマノイドも人間の兵士と同じく、死ぬか?生きるか?の極限を経験することよって格段に練度が上がる。

2号機を1号機の元へ送りつけたのも全くそれが目的であり、そうした”実戦”に立ち合わせ。

破壊されたか?乗り越えたか?

確認した上で1号機の課題を洗い出す。

それを踏まえて現場エンジニア達も問題点の共有化、又はアップグレード対応を学習出来るというわけだ。

1号機は、今後イスロの販売するゲリラ式戦闘ヒューマノイドが現場供給された際の”対応トレーニング”をさせ、または実験台ともなる重要な役割を担うのだ」



日向は、この内容の話をされるのを嫌っていた。


「何か質問はあるかね?プロフェッサー」


「……………………いえ、ありません」


その後、日向はゲリラ式戦闘ヒューマノイド量産体制の整った”プランター”へ案内された。



「見たまえ!プロフェッサー。

生産ラインは既に完成している。

後は各個体の最終チェックを確実に行ない、人間形態へ変身時の確認を行った上で全世界に出荷する」


プランターとは。

イスロ自社開発の戦闘ヒューマノイドを量産する、言わば工場である。

薄暗い建屋内に、おびただしい数の透明なカプセルが横置きにされ並べられている。

カプセルの中に黒い人影のような物が垣間見え、淡い光を発している。


「アソコに突っ立っている1体があるだろう?

あれは近いうちに日本で現場実験予定の個体で、”ティーチャー”と名付けた。

私よりも日本語は遥かに下手くそだが、計画実行に問題は無い」


見ると………カプセルの合間に一体だけ立ち尽くす個体が居た。

屈強な体格の機械人形然とした出で立ちの、無意識な顔立ちの瞳が不気味に光り、こちらを向いている。


日向は驚愕した。


(私は………とりかえしの付かない

恐ろしい罪を犯してしまった)




〈ティーチャー・完〉

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ