決戦の地。
「(ナタリアを逃しただとぉ!?
許さ〜ん!!
即刻捕らえろ!!
捕らえられなければ、全員処刑だ!!!)」
地下室に幽閉したはずのナタリアの脱走を聞き、烈火のごとく激怒するドメニコ。
司令室のテキーラのボトルを叩き割りまくり、手下の兵達に命じる!
…………日向のナタリアのかくまいは、食事を届けに来たバヤルによって発見されてしまう。
「(バヤル!)」
日向は目で訴える。
バヤルは事情を察した。
「(ドメニコは、その女を捕らえろと躍起になって兵達に命令を下している。
捕らえられなければ全員処刑とも言われているらしく、皆必死の形相だ。
どうする?Mr.ヒュウガ。
いよいよ本当に脱出しないとならないぞ!!)」
日向は目をつぶった。
「(…………まだ、脱出する訳にはいかない。
私には未だやり残したことがある)」
ナタリアが、重い口を開いた。
「(……あたし、捕まるわ。
でないと、みんなが大変なことに……)」
日向が向き直った。
「(それはダメだ!
そんなことしたら、君もどんな目に遭うことか)」
三人の間に沈黙が流れた。
バヤルが言った。
「(……わかった!
もう少しだけ、時間を稼ごう。
とにかく、その女……ナタリアは。
Mr.ヒュウガの着ている軍服に着替えること。
その、ブロンドの髪は…………)」
再び
"Bayar Barber Shop”(バヤル理髪店)
の開店だ!
ナタリアは椅子に座らされ、バヤルの持って来たバリカンとハサミによって丁寧に整髪されていく。
その後、軍服をまとい。
そして……
ナタリアも"立派な一兵卒”に早変わり!!
が…………
「Oh……!」
赤面するナタリア。
豊満な胸だけは軍服を盛り上がらせ、如何ともし難かった。
茨城空港を午後3時に出発した機体は。
日本時間午前3時…………
現地時間の前日午後6時。
夕陽を浴びながら、中米某国・首都郊外の飛行場へと降り立った!
「来たよ………お父さん!」
麻衣……決戦の大地へ!!
〈決戦の地・完〉




