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気が付くと、何も無い真っ白な空間に自分は居た。


ゴブリンから受け継いだ焚き火や、隠れていた茂みもなければ、先刻助けたばかりのエルフの少女2人も見当たらない。


「そりゃあそうさ。ここはてめぇの精神空間だからよ」


後ろから声を掛けられ、反射的に振り返るとそこに居たのは挑発が鬱陶しい、軽く40は超えていそうなおっさんが立っていた。


「おいおい、おっさんとは酷いなぁ。非道いとも言えるぞ?お前、俺が誰かわかって言ってんのか?」


御生憎様、残念ながら過去の記憶が無くなっていてね。昔の事をほんの少ししか思い出せないのさ。


そう“言い”、肩を竦める。右手を頭にやり小馬鹿にするように首を振るのも忘れない。


「なら教えてやるよ」


ほう、何をだ?俺の正体か?それともお前の?


「どっちでもねぇよ。てめぇが忘れた『技』を思い出させてやる。見てたぜ?なんだ、あのゴミみたいな動きは。幼稚園児の方がまだマシだぞ?」


幼稚園が何かまではわからないが、小馬鹿にされているのは理解した。


そして、この謎の男が自分の何かを知っているのも理解した。

ここはへりくだり、情報を抜き取るとしよう。

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