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「雪子の地底調査」(セーラー服と雪女 第23巻)  作者: サナダムシオ


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3/30

③ 地底の村へ

 雪子は、チカラを使ってユックリと、縦穴を降下したのだが、何故かすぐに途中から、上下の重力バランスがおかしくなった。


 即ち、下が前に、上が後ろになり、まるで横穴のように、立って歩けるようになったのである。

 なるほど、コレならあの幼い姉弟でも、歩いて出られるな。雪子はそう思った。


 やがて出口が見えて来た。いよいよ地下の別世界とご対面である。


 そこは確かに、先程の少女が言っていたように、空はピンク色だが、他のモノは、緑色が目立つ。建物の壁や、屋根、石畳まで緑色だ。それに緑の畑が広がっている。大豆だろうか?


 こね景色が、件の"トカゲの女王"とやらの趣味だろうか?どんなふざけた顔をしているのか、拝みたいものだわ。

雪子は、そんな事を考えながら、取り敢えずその辺りをブラブラ歩いた。


 すると町外れに、鉱山らしきモノが見えて来た。

 緑色の髪と肌の人々が、トロッコを押したり、ツルハシを担いだりして、甲斐甲斐しく働いているようだ。よく見ると、女性や子どもまで居る。


 そして働く人々を、ムチを片手に、周りで監視している者たちは、明らかにトカゲ人間…即ち爬虫類族だった。何より彼等自身が、緑色の鱗に覆われたカラダをしていたのだった。


 それは、どう見ても、強制労働の現場だった。

 人々が運んでいたのは、いかにも重そうな、銅を含んだ鉱石だった。

 まるで奴隷扱いね?やっぱり許せないわ。

 決意も新たに、女王を探す雪子。


「待て!キサマは何者だ?何故白い肌をしている?」

 雪子は、監視役のトカゲ男に見つかった。

 まあ、隠れる気もサラサラ無かったのだが…。


「ちょうどイイわ。貴方、私を女王のところへ案内しなさい。」

「何だと?生意気なハダカ猿族のオンナめ!オマエも改造して、葉緑体をカラダに仕込んでやる!」


「ああ、そういう事なのね?食事無しで、少しでも長時間働かせようという…いよいよ許せないわね?」

「許せないだと?だったらどうするんだ?」


「…こうするのよ!」

 雪子はチカラを使って、辺りに居たトカゲ男たちを全員空中に吊り上げた。

 ヤツラがジタバタしているのを見た緑色の人々は、その場から一斉に逃げ出した。


「ほら、見なさい。やっぱり強制労働だったんじゃないの?」

「ニンゲンは、いつの時代も我々の下僕だ。それの何が悪い!?」


「何もかもよ!こんなのどかな、地底世界にまで侵略の手を広げるなんて…見逃せ無いわ!」


挿絵(By みてみん)

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