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「雪子の地底調査」(セーラー服と雪女 第23巻)  作者: サナダムシオ


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⑲ 爬虫類族の願い

「とは言うものの、我々としても、気晴らしとレジャーを兼ねて、度々地上の様子を、見に行ったりはしている。もちろん、ニンゲンたちを驚かせないように、変装してな?」


(都市伝説でよく聞く"レプティリアン"てやつね。)

 雪子はすぐにそう思った。


「一つ言わせもらっても、良いかな?」

「…どうぞ。」

 雪子はイヤな予感がした。


「地上の様子を見る度に思うのだが…何故ニンゲンは、あそこまで環境を破壊しなければ、文明社会を維持出来ないのだ?バカなのか?」 


(やっぱり、そう来るのね。)

 他の種族から見たら、ニンゲンのバカさ加減に呆れる。コレは先日も、犬族や猫族から、異口同音に言われた事であった。


「…返す言葉も無いわ。今後は私たちで、何とかするつもりとしか…。」


「サン・ジェルマンたちからは、ああ言われたが、目に余る場合は、我々とて、黙ってはいられないからな。」

「…肝に銘じておくわ。」

 雪子としては、そう答えるしか無かった。


「…まあ、ナチスとかいう連中が押しかけて来た時は、サン・ジェルマンズに世話になったし、その後、南極のゲートが壊された時も、代わりにチベットのゲートを紹介してもらったから、キミらには感謝しているがな。」


「ああ、ゴメンなさい。そのゲートを壊しちゃったの、私です。」

 雪子は正直に謝罪した。

「ほう。それはまた、何故?」


「危険なナチスの連中が、アレ以上ここに入れないようにするためだったんですが…皆さんが先住しているとは知らず、乱暴なやり方でした。反省してます。」


「まあ、いかにもニンゲンらしいやり方だな。今さら仕方の無い事だ。」

 女王はそう言って、苦笑した。


「そもそも、そういう事が無いように、各ポータルの穴に、大蛇を住まわせていたのだ。しかし後から、勝手に管理者を名乗る、犬族や猫族の者どもがやって来て、それらをことごとく殺してしまったのだよ。」


「そちらの者たちも、実は私の知り合いなのよねえ…代わりに重ねてお詫びします。」

 珍しくペコペコする雪子。

(よく事情も調べずに行動すると、こういうツケが廻ってくるのね。)と反省しきりだった。


「…ただ一つだけ、言い訳を許していただけるなら…。」

「何だ?言ってみなさい。」

「我々も"アラハバキ一派"という、とてもタチの悪い爬虫類族の動向を、追っておりまして…。」


「ああ、あの惑星ニビル由来の、爬虫類族の一派だな?」

「ご存じなのですね?」


「実はヤツラも、この惑星ガイアの脱出組だからな。元を正せば、同じ先祖を持つ者なのだよ。」

 女王は、ニンゲンの変装を解除して笑った。


挿絵(By みてみん)

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