表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「雪子の地底調査」(セーラー服と雪女 第23巻)  作者: サナダムシオ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/30

⑯ 伯爵の夢

 皆で少し談笑した後、ミケーネもバステト嬢も、本当に帰る事になったので、チーム・サン・ジェルマン全員は、見送りに地下駐車場まで降りた。


 そこには、ミケーネのオレンジ色の宇宙船の隣に、同じ円盤型の、スカイブルーの宇宙船が停泊していた。ソレが黒猫の船だった。


「わあ、コッチのボディカラーも素敵ね?」

 由理子がさり気なく褒める。

「でしょう?この色だけは譲れなかったのよ。」

 バステト嬢も、まんざらでもないようだった。


「貴女、イイ娘ね?気に入ったわ。これからもウチのミケーネの事、よろしくね?」

「はい、もちろん。大切なお友だちですから。」

「100店満点の答えだわ。さあ、ミケーネ、帰りますよ。」


「は〜い。」

 何だか元気の無いミケーネ。

 正妻の長い出張が終わったのが、そんなに不味い事なのかな?鷹志は不思議に思った。


 多分、そう思ったのは、この場で鷹志だけだったのだが…。

 何はともあれ、2幾の円盤は無事に去って行った。


「これでまた、レギュラーのお客様が増えましたね。」

 サン・ジェルマンが呟いた。


「貴方の夢なんでしょ?ここを、超時空の才能と個性が集まる、サロンにする事が…。」

 隣で雪子が囁く。


「そうですね。"世界中のタレント&アビリティを名護屋へ"が私のライフワークのスローガンですから。」

「まあ、私も微力なから、協力させていただくわ。」

「それは大変助かります。」


「そう言う訳だから、もう少しシルバーのビートルを私に貸しといてね?」

「構わないですけど、また地下に行くんですか?」

「ええ、座標も大体分かったから、今度は直接ね?」


 翌日、雪子は早朝からシルバーのビートルに乗り込むと、地下駐車場を出発し、早速、光学迷彩を掛けて空へと上がった。


 フロントコンソールパネルに座標を打ち込むが、年月日はプレゼント・タイム…つまり"現在"だ。


 目指すは蓼科山の七合目登山口。

 今回は、空路を使う以外、通常のクルマのナビゲーション・システムと同じ扱いである。


「たまには、こういう乗り方も新鮮でイイわね。」

 雪子はそんな独り言を言いながらビートルを飛ばした。


 蓼科スカイライン沿いの、一の鳥居前駐車場に到着すると、雪子は光学迷彩を解き、クルマを降りた。


(さて、あれから600年以上経ってるけど、あの穴は無事に有るのかしら?)そんな事を考えながら、彼女はすぐそばの登山口から、山道に入って行ったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ