表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
漆黒の双子姫  作者: ★yu-yu★
4/5

3話「翌朝」

翌朝の王室にて。

「2人とも、意は決まったか?」

「はい」

「ならば結論を述べよ」

王室に、しばしの沈黙が訪れる。その後、2人は同時に口を開いた。

「私たち、アルメリア王国の双子姫は、

アルメリア王族の品格と名を守るため、試練に挑戦すると決めました」

力強く言い切ると王は、ほっとしたような、少し残念なような、複雑な顔をして、ゆっくりと頷いた。

「分かった。エイラ。あれを持ってこい」

「仰せの通りに」

そばで見守っていたエイラは、しずしずと部屋の奥へ引っ込んでいき、

何やら2つの茶色いバッグを2人に差し出した。

「この中には10000レルと庶民服が入っています。あと、これを持っていきなさい」

そう言って最後に手渡されたのは、1冊の分厚い本だった。

「これは、この国に伝わる魔道書です。修行の間、数々の災難が貴方たちに降りかかることでしょう。

でも、ここに記されている魔法を使えば、どんなことだって乗り越えられます」

「……ということだ。いいな?」

「分かりました。きっと、生きて帰ってきます」

声を合わせて頷くと、王と王妃の表情が少しだけ緩んだ。

「よしいい子だ。朝食を済ましたらすぐに出発だ。

朝食まで少し時間があるから、 その間に準備を済ませておけ。では解散だ。」

ディグスがそう言うと、2人は部屋に戻っていった。


「ふぅ」

荷造りを終えたシェルとシェヌは、

廊下の壁にもたれかかってため息をついた。

「この部屋とも、お別れなのね」

名残惜しそうに淡いピンクの部屋を眺めるシェヌ。

2人の部屋にある調度品は、全て色違い。

本当は同じものが欲しいのだが、

そうすると本当にどっちがどっちだか

わからなくなってしまうので

シェルは水色、シェヌはピンクと決めてあるのだ。

「また1年後に戻ってこられるわ」

「シェル様、シェヌ様、朝食の準備が整いましたー」

姉が勇気づけたところで侍女が2人を呼びに来た。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ