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転生した貧乏男爵令嬢、領地を開発して大金持ちになります!  作者: 稔


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お祖母様のお土産は、メイスでした

「ふぁ〜あ……」


大きなあくびが出る。


「昨日のバーベキューは、楽しかったなぁ」


みんなでワイワイ、ガヤガヤ。

鹿肉に猪肉。焼肉のタレも大好評だった。

お祖父様なんて、かなりの量を食べていた気がする。


「またやりたいなぁ……」


そんなことを考えながら、私は部屋を出た。


すると――カキン!カキン!


「ん?」


庭の方から、聞き慣れない音がする。


「何じゃらほい?」


私は窓から庭を覗いてみる。

すると……ワイズお姉様と、お祖母様がいた。


しかも。


「薙刀!?」


カキン!カキン!


お祖母様が薙刀を振り、ワイズお姉様がそれを受けている。


「ちょい待て」


私は目をこする。もう一度見る。

やっぱり薙刀だ。


「お姉様が薙刀の練習してるところ、初めて見たんだけど……」


しかも、かなり本格的だ。

ワイズお姉様は真剣な顔で薙刀を構えている。


「うむー……」


私は腕を組む。


「やはり、武闘派の家系なのか?」


今朝のワイズお姉様。

さらに父様も武術が得意……間違いない気がする。


「おや?」


その時、お母様が私の後ろから声をかけてきた。


「やっと起きたの? クルーク!」


「お母様。おはようございます」


「おはよう」


お母様は笑顔で私を見る。


「そうそう。お祖母様からお土産を渡すのを忘れたからって、机の上に置いてあるわよ」


「お土産?」


「ええ。それを持ってお庭に行きなさい」


「お土産か!」


私は大部屋へ。お祖母様からのお土産。

何だろう?お菓子かな?昨日の鹿肉かな?

それとも何か珍しいもの?

私は机の上を見る。


「……」


そこに置かれていたのは――。


「何じゃこりゃ?」


ごつい金属製の物体。

柄があり、その先端には大きな金属の塊が付いている。ゲームとかで見たことあるけど……私はそれを見つめる。


「お母様? これは?」


「メイスよ」


「メイス?」


「打撃用の武器ね」


「武器!?」


思わず叫んだ。


「なんで!?」


「何が?」


「なんで武器!?」


お母様は不思議そうな顔をする。


「お祖母様からのお土産でしょう?」


「いや、そうですけど!」


私はメイスを見る。

もう一度見る。武器……?

なぜ二人とも武器を四歳児に渡す?

普通、お土産ってもっとこう……お菓子とか。玩具とか。可愛い服とか。

そういうものじゃないの?


「……」


私はメイスを持ち上げる。


ずしっ。


「重っ!」


四歳児に持たせる物じゃない!


「これを持ってお庭に行きなさいってこと?」


「そうよ」


「……」


まさか。嫌な予感がする。

いや。考えたくない。

でもお土産を持ってお庭へ。


庭では、お祖母様とワイズお姉様が薙刀の練習。


「……」


まさか。


「お祖母様!」


私はメイスを抱えて庭へ向かった。


「お土産ありがとうございます!」


「あらあら!」


お祖母様が嬉しそうに振り返る。


「やっと起きたのね!」


「はい……」


「さー!」


お祖母様が笑顔で薙刀を構える。


「練習よ!」


「……」


やっぱり。ていうか……私はワイズお姉様を見る。お姉様、ゼイゼイ言っとるが……ワイズお姉様は肩で息をしている。


「はぁ……はぁ……」


かなり疲れているようだ。


「まさか……」


私は自分の手にあるメイスを見る。

そして、お祖母様を見る。


「私も訓練ってやつですか!?」


「もちろん!」


「ですよねー!」


やっぱりパンパ家。武闘派の家系だった!

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