↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生した貧乏男爵令嬢、領地を開発して大金持ちになります!  作者: 稔


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
58/150

記録のための紙

お父様からの指示で、各現場へ報告書の雛形が配られた。


最初のうちは、まだ不慣れな部分もある。


書き忘れ。提出忘れ。

記入する場所を間違える。


まあ、この辺りは仕方がない。

運用を続けていけば、少しずつ慣れてくるでしょう。


多分?


「これで、領内の生産状況が見えてくるはず」


どこで何が作られているのか。

どのくらい作られているのか。

そして、どこに問題があるのか。

今までは、それぞれの現場に任せていた。


でも、数字が集まれば違う。


生産量を調整することもできる。

足りない場所に人を回すこともできる。

逆に、作りすぎている物があれば減らすこともできる。


まずは基本となる仕組み作り。それが大事だ。


そして数日後。


「うむ」


机の上には、各現場から届いた報告書が並んでいた。


「やっと、全部ちゃんと生産日報が届いた」


最初は抜けも多かったが、ようやく形になってきた。これはこれでよし!


……なのですが。


「…………」


私は机の横を見る。

そこには、大量の木板が積まれていた。


「この木板の量は……」


まあ、私が指示したんだから仕方ない。

報告書を書くために、木板を使っている。


一枚一枚に記録を書いていく。


当然、かさばる。


「羊皮紙……を使いたいけど、高すぎる」


羊皮紙なら、もっと扱いやすい。

だが、領内のすべての生産現場で使うとなると、とてもではないが数を揃えられない。


「紙なんて物は、さらに高価……」


紙があればいい。木板よりも薄い。

大量に作れるなら、保管場所も少なくて済む。


「紙があれば……十分の一くらいの厚さになるんじゃね?」


私は積み上がった木板を見る。

それから、もう一度考える。


紙。


「うーむ……紙か」


確か、紙は植物から作れる。

真っ白である必要もない。

文字が書ければ、それでいい。


「原料になりそうな木材や植物は……」


領内には木が多い。

竹もある。他にも植物は色々ある。


「……作れるかもしれないな」


紙があれば、報告書だけではない。


帳簿にも使える。手紙にも使える。

記録にも使える。


「紙の生産を考えてみるか?」


私は、積み上がった木板を見ながら呟いた。


まさか、生産日報を始めただけで、紙まで必要になるとは。


でも――これも領地を発展させるために必要な物なのかもしれない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
板とか柱を削った時に出るカンナくずをメモに使えばいいんでね?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。