↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生した貧乏男爵令嬢、領地を開発して大金持ちになります!  作者: 稔


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
38/153

木の鎖、実用化!

「よし!」


私は目の前の木の鎖を見る。


「もっと長くしましょう!」


「まだ長くするのか?」


「はい!」


前回作った木の鎖に、さらに木板を追加していく。


一枚。また一枚。

お兄様と二人で、せっせと繋げていく。


「これくらいでいいかな?」


「うん! これなら!」


完成した木の鎖。

その片方を――


「二階の窓まで持っていきましょう!」


「分かった」


お兄様が木の鎖を持ち上げる。

片方は二階の窓。そしてもう片方は――


「もちろん庭!」


庭まで伸ばす。


「これで……」


両端に歯車を取り付ける。

そして、しっかりと固定。


「よし!」


「クルーク」


「はい?」


「これ、回すところがないぞ?」


「あ……」


試作品では、歯車そのものを手で回していた。

しかし、これだけ大きくなると、それでは回しづらい。


すると。


「こうすればいいんじゃないか?」


お兄様が木を削り始める。


「何を?」


「取っ手だ」


歯車の中心に棒を通し、その棒に取っ手を取り付ける。


「これなら回しやすいだろ?」


「おお!」


実際に握ってみる。


「回しやすい!」


「だろ?」


「やりますなー! お兄様!」


「ははは!」


さすがお兄様。こういうところは頼りになる。


「じゃあ……」


私は籠を持ってくる。


「実験開始!」


「また実験か」


「当然です!」


籠を木の鎖に引っ掛ける。


「これで……」


私は取っ手を握る。


「回します!」


ギギ……。ギギギ……。


木の鎖が動く。

そして籠が少しずつ上へ移動していく。


「おお!」


さらに回す。


ギギギギ……。


籠は一階から二階へ。


「そのまま!」


「はい!」


ギギギギ……。


そして――


「着いた!」


二階の窓の高さまで、籠が到達した。


「……」


「……」


兄妹で顔を見合わせる。


「成功じゃないか!?」


「だね!」


思わず二人で笑う。


「すげぇな、これ」


「でしょ?」


「これなら、本当に荷物を運べるぞ」


「そうです!」


私は籠を取り外す。そして、もう一度考える。

これをもっと大きくする。もっと長くする。

山の上と下に設置する。


「……」


これが実際の山道にあれば、重い木材を背負って、何度も坂道を登る必要がなくなる。


「お兄様!」


「ん?」


「これ、お父様に見せましょう!」


「そうだな!」


こうして――パンパ領の物流を変えるかもしれない、小さな装置は完成した。


もっともこの時の私たちは、まだ知らない。

この木の鎖が、ただ荷物を運ぶだけではなく――パンパ領そのものの山道を変えることになるとは。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。